しばらくしてから
「あっ！」
私は思い出した。
「ん？」
「あれ？来週だっけ？再来週だっけ？期末テスト」
「すっかり忘れてた。勉強しないとな。」
「やる気が出ないんだよなー。」
ため息をつきながら私は言い、バッグの中に手を突っ込んだ。
（どこだっけ……？）
ｶﾞｻｶﾞｻ……
（あった！）
私が取ったのは1冊のノートだ。
「それ、何のノート？」
「勉強方法が書いてあるノートだった気がする」

私はノートをペラペラとめくっていく。

そこのページにはこう、書いている。

[中央寄せ][大文字][太字]結月の勉強方法[/太字][/大文字][/中央寄せ]
[中央寄せ][下線]あらかじめ録音しといた推しの声を聞く（内容は「頑張れ」）[/下線][/中央寄せ]
[中央寄せ]そうすることにより、推しに応援されている感が出て、やる気が出る[/中央寄せ]
[中央寄せ][下線]ご褒美を考える[/下線][/中央寄せ]
[中央寄せ]目標を達成できた場合はご褒美を達成できなかった場合は罰ゲームをする[/中央寄せ]


隣のページには

[中央寄せ][大文字][太字]サ○エさん症候群を乗り切る方法[/太字][/大文字][/中央寄せ]
[中央寄せ][下線]推しを見る[/下線][/中央寄せ]
[中央寄せ]推しがいれば何でもできるから。1番効くのが推しの笑顔。病んでる時に推しを見ると効果アリ[/中央寄せ]
[中央寄せ][下線]推しの声（頑張れ）を聞く[/下線][/中央寄せ]
[中央寄せ]応援されたら死ぬ…[/中央寄せ]

[中央寄せ][下線]ポイント[/下線][/中央寄せ]
[中央寄せ]毎日頑張ったら推しの声（すごいな、頑張ったな　などの声）を聞く[/中央寄せ]

[中央寄せ]耳が幸せ[/中央寄せ]


「何だ？これは」
わお……見られた。推しに見られた。私の人生オワタ＼(^o^)／
「あっ。これは……その……昔の私が書いたやつで……」