文字サイズ変更

イケメンくんが、私の弟になってるんだが、どうすれば!?

#3

子持ち相手なんて聞いてないんだけど!?


(これまで、.......母さんが、子持ちの人と再婚すると言ったんだが!?)

「で、どういうこと?」

「えーとね。仕事の関係で、フリーライターと会うことになってそれが渚さん
だったのよ。それで、仲良くなって結婚しようってことになって.......。」

「そこじゃない。子持ちだってこと。」

「えー?別に、問題ないじゃない。こっちだって子持ちだよ〜。」

いつものように、のんびりした口調で言った。

「いいんだよ。凛子さん。反対ならそれで。莉愛さんも、ごめんね。」

「渚さん。いいのよ。私、絶対結婚するんだから。」

バカップルだ............。

「ごめんね。父が色々と。」

「いえ、こちらこそ。母が多大なるご迷惑をおかけしました。」

「あはは、硬いよ。」

そう言って、雷さんは笑った。

「あの、お二人は、納得してるんですか?再婚のこと........。」

一番気になっていたことを聞いた。

「まぁ、僕達を思ってのことだしね。」

「...........そうだね...........。」

黒髪に黒い服の人がボソッと言った。

背は、私よりちょっと小さいから、雷さんのほうが年上のようだ。

「あっまだ紹介してなかったね。この子は、僕の弟で準だよ。すっごい人間嫌いなんだ。」

「...................。」

「私は、木佐野莉愛。よろしく、」

「......父の再婚は.....構わないけど....僕は、馴れ合うつもりはないよ。」

小さいが、はっきりと言った。

「本当に、人間嫌いなんだねー。ただ、妹とは仲良くしてくれない?」

「断る。」

「準! そんなに強く言っちゃだめでしょ。」

雷さんは、お母さんのようだ。

それで、何となくこの家族は母親が、いないから大変だったんだなと思った。

私の場合は、父親がどんな人だったかは覚えているだけど、いない方がいいような人だったから、別にいなくていいとは思うけど、少し寂しくなるときがある。

この家族も、似たような感情があるのだろう。

「分かった。再婚を認めよう!」

「本当かい!?」

「やったー」

ただ、この三十代後半の二人がバカップルをやるのは、解せない。



2024/03/21 14:07

憂鬱 ID:≫2tukLMLiv4qCc
続きを執筆
小説を編集
/ 10

コメント
[2]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL