「あのね、ママ。結婚するの。」

[大文字]はいいいいいい！？？？[/大文字]


突然、仕事で全然帰って来なかった母親が、カフェで会おうと言い、来たら結婚すると言われたんだけれども。

「その前に、好きな人ができたとかカップルになったとか報告してよ。」

「まぁ　だって好きだし、結婚するしかないでしょ。えへっ」

ううう、頭が痛い。

母は、キャリアウーマンで、ばりばり働く人なんだが、だいぶ抜けているところがある。

「そんなこと言ったって、愛衣里（妹）だっているんだし。急に結婚とか言っても..........。」

「まぁまぁ、会ってみたら分かるから。」

「えっ会っ？」

[大文字]キャー[/大文字]

店の中に歓声が広がった。

「やばっあの人超かっこいい。」

「イケメンじゃん。」

「誰か、声かけてきなよ。」

カフェが何やら騒がしくなった。

店の真ん中から、三人の男がやって来た。

一人は、背の高い四十歳くらいのくたびれたスーツを来た確かにイケメン？の男で、他二人は学生ぐらいに思えた。

そのうちの一人はアイドル（イケメン）のようにキラキラしているが、もう一人は黒い服の黒い髪で、とても暗かった。

「あっ渚さ〜ん。」

「凛子さ〜ん。」

二人は、その場でギュッと抱きしめあった。

いや、待て待て。再婚したい人ってこの人！？

じゃあ、さっきの学生、二人は...............。

「君が再婚相手の子供だね。僕は、海城雷。よろしく。」

そう言って、握手を求めて手を差し伸べた。

「ちょっと、母さん？私、全く持って何も聞いてないんだけど。」

まさか、再婚相手が子持ちだなんて...........