- 閲覧前にご確認ください -

これは夢小説です

この小説は夢小説です。
下のフォームに作者さんの指定した語句を入力してお読みください。

お名前設定

お名前変更フォーム

下記フォームに必要事項を入力し「登録」ボタンを押してください

あだ名
下の名前

文字サイズ変更

こっちを向くな赤葦京治

#6

五話

[太字]友達できるかな[/太字]



○○side




授業を真面目に聞いていたものの
見事なまでに内容が全く分からなかった。

さすが私。びっくりするほど理解力ない。



だから誰かに教えてもらいたかったんだけど…



残念ながら友達のいない私には
頼る人のレパートリーがない。



そう。赤葦しかいない!



だからさっきみたいに気まずくなっても
赤葦以外話す人いないから避けようがないんだよね。


とりあえず赤葦が近くに来るまで待機だ。
いま赤葦はクラスメイトと
話をしているから声をかけれない。


これは私が声をかけることに
チキってるわけではない。


赤葦がまだ話してるから、それだけ。
そう、チキってない。


















数分待ってやっと赤葦が動いた。


普段だったら絶対に声をかけないが
今は恥を捨てて赤葦に声を掛ける。




『赤葦〜』



赤葦「なに?」




赤葦は私の呼びかけに足を止めて
今は誰もいない私の隣の席へ座った。




『さっきの授業のこれってさ』



赤葦「ごめん全く聞いてなかった」




まだ言い切れてないのに聞いてなかったとは?




『は?だからさっきの授業の…』



赤葦「聞こえなかったわけじゃないよ。そんなに耳悪くない」




都合の良い耳はついてるけどね。




『じゃあなに聞いてなかったの』




その質問に赤葦はキリッとした顔をする。




赤葦「授業まるごと全ぶ__」



『ちょっとだまれバカ葦京治』




聞いてないならキリってするな。




赤葦「ぼっち○○、誰を頼るのでしょうか。」



『やばいまじで頼る人がいない』



赤葦「なに言ってるの俺がいるよ」



『もうお前には用済みだよ』



赤葦「メンタル崩壊」



『してるようには見えない』



赤葦「ショック受けた」



『それも見えないかな』



赤葦「あ、あの人に聞くのは?」




赤葦の目線の先には
一匹狼な美人委員長、佐々木さんがいた。


普通に考えて私ごときが話しかけていい人間じゃない。
赤葦は私を精神的苦痛で殺そうをしてるのか?




『死ねと?』



赤葦「大丈夫だよ」



『怖いって。大丈夫な根拠は?』



赤葦「根拠なんてないけど?」



『死ね』



赤葦「まあとりあえず聞いてきなよ」




赤葦が私を無理やり立たせる。
何をするかはだいたい察した。




『やめてやめて私達マブダチでしょ』



赤葦「当たり前なこと言わないでよ」



『それに私めちゃめちゃにコミュ障なんだけど』



赤葦「当たり前なこと言わないでよ」




しびれを切らしたのか赤葦は
私の腕を力強く掴んで佐々木さんのいる方へ歩き出した。




『ちょっと待って赤葦っ、』



赤葦「もう着くから無理」



『話聞けって』





















そうこう言っているうちに
もう佐々木さんの席は目の前。


佐々木さんの長めの前髪から
鋭い目つきがのぞいて私をとらえる。




佐々木「…なにか用?」



『えと、あの…』




私の歯切れの悪い喋りで苛立たせてしまったのか
ただでさえ鋭い目つきがさらに鋭くなった。


びくりと震え上がった私は




『さっ佐々木さんてさっきの授業聞いてましたか?』



佐々木「へ?何言って…」




佐々木さんにとって当然なことを聞いてしまった。




赤葦「うちの○○がすみません」



『は?』



赤葦「え?」



佐々木「な、に言ってんの?授業聞くなんて当たり前でしょ…え?」




信じられないとでも言うような顔で
”当たり前”と言い放つその言葉にぐさっとくる。




『えと…私さっきの授業分からなくて』




呆れた顔の佐々木さんは
眉間にシワを寄せて私を見る。


そして噛みしめるようにこう言った。




佐々木「馬鹿なの?」




あれ、私って馬鹿だったんだ




赤葦「何びっくりしてるの。当たり前でしょ」



『喋るな。それに赤葦も分かってないでしょ』




佐々木さんは大きくため息を付いて
私と赤葦を交互に見つめる。





佐々木「夜久さんはともかく赤葦さんまで…」




夜久さんはともかくとは。
私って真面目に見えないタイプの陰キャなの?



2024/04/22 21:39

muta ID:≫ipQfoJGWoroSQ
続きを執筆
小説を編集
/ 19

コメント
[10]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL