- 閲覧前にご確認ください -

これは夢小説です

この小説は夢小説です。
下のフォームに作者さんの指定した語句を入力してお読みください。

お名前設定

お名前変更フォーム

下記フォームに必要事項を入力し「登録」ボタンを押してください

あだ名
下の名前

文字サイズ変更

こっちを向くな赤葦京治

#5

四話

[太字]ごめんなさい[/太字]



○○side



目の前には今までに見たことのないくらいの
怖い顔で私を見る赤葦がいた。




『あ…』




その瞬間に悟った。
この発言をしてはいけなかったと。


いつも優しい顔で接してくれる赤葦に
こんなに怖い顔をさせてしまった。


そう頭で気付いたときには私は半泣きだった。




赤葦「○○っ…」




私が涙目になっているせいか
赤葦は慌てていて




『ごめん』




なんていう私に戸惑いの顔を向けた。




赤葦「本当にごめん、怖がらせて」



『ううん大丈夫だよ』



赤葦「ならいいんだけど…」




悲しげに瞳を揺らしている赤葦が視界に映る。
そんな赤葦の様子を見ていられなくて




『あ、もう授業始まるよ自分の席行って!』




ぐいぐいと赤葦の背中を押した。


赤葦のことを怖いと思ってしまった自分を否定したくて
すこし力んで押してしまったかもしれない。




赤葦「分かってるよ。じゃあ○○も足りない頭で頑張って」



『なっ、』




それでもいつものように
優しい顔で憎まれ口を叩く。


それだけで私は安心感を覚えた。


_____

そして珍しいことに
今日の生物はきちんと話を聞いて頑張れたような気がした。














赤葦side



○○が音駒のほうが良かった、と口走った。


友だちができなかった腹いせで
言ったのだろうと頭では理解していたのに
口ではそれを理解できていなかった。


だからなのかなんだったのか




「なんで音駒がいいの?」




と、さらに追い詰めた。



それと同時に気付いたことがある。


それは、自分でも怖いくらいに嫉妬で
自分がおかしくなっていったということ。



怖がっていて少し泣いている
○○の姿を見て罪悪感が
じんわりとなにかを蝕んでいく。




赤葦「○○っ…」




焦りでどうにもならなくてとりあえず名前を呼んだ。




『、ごめん』




それでもやっぱり○○の口からは
一番聞きたくない言葉が耳に入る。


○○の震えた声に
もうなんて言えばいいかわからなくなって
とにかく謝りの言葉を口にした。




赤葦「本当にごめん、怖がらせて」




少し間を開けて「大丈夫」と口にした○○は
すこしだけ震えていた。




赤葦「ならいいんだけど…」




口ではなんとでも言えるが、やっぱりどうしても
簡単に切り替えはできなくてあからさまに
悲しんでいるとわかる顔をしてしまう。



○○に気を使わせたくない、




『あ、もう授業始まるよ自分の席行って!』




そう思った直後に気を使わせるなんて。


”俺が”下手くそな笑顔を
貼り付けさせたという事実だけが
脳にこびりついて離れない。





普段、俺の前で笑わないくせにこういうときは笑うんだ。













そして、いつもみたいに俺のことを押したはずの
手の力がいつもよりも強い気がした。

















_____


今日の生物の内容はどうしても頭に入って来なかった。



こんなにも自分が重かったとは。

そればかりが頭を支配していた。











2024/04/21 01:36

muta ID:≫ipQfoJGWoroSQ
続きを執筆
小説を編集
/ 19

コメント
[10]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL