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こっちを向くな赤葦京治

#4

三話

[太字]ぼっちな私[/太字]



○○side




授業とはいっても
何の科目なのか分からんので
仕方なく赤葦を頼ることに。




『ねえ1限目ってなに?』



赤葦「教えないけど。逆に教えてもらえるとでも思った?」




めっちゃ普通に断られたんだけど???




『殺意芽生えたから殺していい?』



赤葦「勘弁して」



『で、結局1限目なに』



赤葦「○○の苦手な生物」



『うわ、保健室行ってこようかな』



赤葦「サボりだってことバラすよ」



『勘弁して』



赤葦「席替えしたいね」



『急になんで?』



赤葦「○○と俺の席遠いなって思って」



『それがいいんじゃん最高だね』



赤葦「最悪だよ。遠いと○○のシャーペン取れなくなるじゃん」



『中学の頃よく取られてたわ懐かし』




てか待てそれのなにが最悪なんだよ。
もしかして私のシャーペン神とか呼び出せたりする?




赤葦「それに近くなったら俺と話せるよ。うれしいでしょ」



『全然嬉しくないよ頭大丈夫?』



赤葦「何回も言ってるでしょ。大丈夫じゃないのは○○だって」



『うざすぎて死にそう』



赤葦「せめて安らかに死ねるといいね」



『死ぬ前提で話すな』



赤葦「えっと1年3組は…」



『赤葦って私のこと無視するの得意だよね。
 あとそこなにもないけどなにが見えてんの?』



赤葦「ありがとう」



『褒めてないから』



赤葦「照れる」



『照れんな。そして死んだほうが私のためだと思う』



赤葦「なに?俺がいないと生きていけないって?」



『耳鼻科行こうねバカ葦京治』



赤葦「耳鼻科よりも教室行かなきゃだよ。○○ってとことん馬鹿だよね」



『急に現実見せんな』



赤葦「でも俺と同じ空間で授業受けれるよ。夢みたいだね」



『やばい吐き気する』



赤葦「大丈夫?保健室行こうか」



『誰のせいだと思ってる?』



赤葦「○○をこんな目に合わせるなんて許されないよね」



『お前だよ』



赤葦「!?」



『びっくりすんな』





















女子「[小文字]えなにそれウケる〜[/小文字]」



女子「[小文字]いやまじそれな[/小文字]」




……やっばもう仲良しグループできてる。
この状況から私は誰と仲良ししたらいいんですか?




『…困った』




キョロキョロと周りの席を見渡すと
後ろも前も横もどこにも人がいない。


ん?私覇王色の覇気放ってる?




赤葦「あれ、ぼっち?」




そんな誰も私に話しかけない中
赤葦はいつも話しかけにくる。




『そう。ぼっちなう』



赤葦「ずいぶん愉快なぼっちだね」




なんだよ愉快なぼっちて。




『なんでこっち来たの』



赤葦「○○寂しいだろうなって思って」



『的確すぎて無理』



赤葦「当たってるんだ」



『うん、音駒いけばよかったって後悔してる』




何気なくそうつぶやいた瞬間赤葦がピリッとした。
あまりの圧に思わず椅子を引いて後ずさる。




『え…なにどうしたの』



赤葦「なんで?」



『え怖いって__』



赤葦「なんで音駒がいいの?」
















___…どうやら私は赤葦の地雷を踏んでしまったようです。








2024/04/21 00:45

muta ID:≫ipQfoJGWoroSQ
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