こっちを向くな赤葦京治
[太字]知らないままでよかった[/太字]
○○side
『おはようです』
赤葦「あれ、俺には挨拶してないけど」
『当たり前じゃん』
赤葦に挨拶を返す世界線があってたまるか。
赤葦「おはよ」
『え、いつも返事してないでしょ』
割とガチめに動揺した。
いつも返事しなくても
大して気にしてないのに。
赤葦「知ってる。おはよ」
『学習できないタイプの人?』
赤葦「○○よりはできるよ」
『喋んな』
赤葦「おはよう」
『…えーコレ返事しないと会話してくれないやつ?』
それはすこし、ほんのすこーし嫌だな。
会話してくれなかったら実質登下校中ぼっちだし。
木兎「おいおいあかーし!しつこい男は嫌われっ…!!」
( ぱぁん
木葉「うるせえ!今の赤葦を刺激するな爆発するぞ!」
木兎「痛ぁっ!えっバクハツぅ!?」
『赤葦なんて爆発してそのまま死ねばいいのに』
あっしまった本音が。
不安に思ってちらりと赤葦を見ると
特に気にしてない様子でホッとした。
赤葦「…うん返事しないと普通の会話しない」
『だる』
木葉( いつものあれが普通の会話…? )
赤葦「めっちゃ泣いた」
『めっちゃ真顔』
赤葦「おはよう」
『うざ………っ……お、おはよ、う』
木葉「だいぶ溜めたね。それと顔すごい事なってるけど」
『そりゃそうです。言いたくないですもん』
赤葦「悲しんだ」
『悲しんだとは』
・
木兎「[小文字]ぬわあぁぁ!?なにすんだ木葉ぁ![/小文字]」
木葉「[小文字]ここは1年生の棟でしょうが[/小文字]」
木兎さんは木葉さんに強制連行された。
あとシンプルに思うんだけど入部して2ヶ月で
先輩らとこんなに仲良くなるものなの?
赤葦「じゃあ教室行くよ」
突然ぐっと制服の裾を引っ張られる。
もちろんよろけた。
『ぐへぇっ』
赤葦「もうちょっと可愛い声出せないの」
『そのままでもかわいいでしょ』
あ、やばいコレ。恥ずかしすぎて吹き飛びそう。
赤葦「…」
『無視?さっきの結構恥ずかったんだけど、』
赤葦「行くよ」
『え ひどくない?』
赤葦「○○の頭のほうがよっぽどひどいよ」
『口を開くなゲスが』
かわいいくらい言ってくれて良くない?
まあ言われたら言われたで多分鳥肌立つけど。
赤葦「あ、そういえば学校もクラスも同じで最高だね」
もう入学から2ヶ月は経ってるのに
クラス同じとか知らなかったんだけど。
『ちょ、先生に土下座決め込んでくる』
赤葦「そんなに喜ばなくても大丈夫だよ」
『赤葦って実は頭悪いんじゃないの』
赤葦「頭悪いのは○○でしょ」
『喋るな』
最初の席は名簿順で並ぶから
赤葦は”あ”から始まって私は”や”からだから
席が遠くて分からなかったってことか。
…知らないままでいたかった。
・
赤葦「○○って何が苦手だっけ」
『赤葦』
赤葦「そうじゃない。勉強のこと」
『それなら生物と古典。なに、教えてくれるの?』
赤葦「聞いただけだよ。期待した?」
『死ね』
冷静に考えてまずこいつが優しいわけがない。
間違いはそこからだったか。
赤葦「中学も古文とか生物系苦手だったしね」
『覚えてるんだ』
赤葦「だってテスト災難だったじゃん。あれは印象的だったな」
すごく嫌な予感がした。
『点数は言うな』
赤葦「まだ言ってない」
『まだって言うな』
赤葦「じゃあ俺なに話せばいいの」
『一生喋んなくていいよ』
赤葦「ひどすぎて悲しい」
『日本語どうした』
今日は授業を受けるのが憂鬱。
それはもちろん赤葦の存在を知ってしまったからだ。
○○side
『おはようです』
赤葦「あれ、俺には挨拶してないけど」
『当たり前じゃん』
赤葦に挨拶を返す世界線があってたまるか。
赤葦「おはよ」
『え、いつも返事してないでしょ』
割とガチめに動揺した。
いつも返事しなくても
大して気にしてないのに。
赤葦「知ってる。おはよ」
『学習できないタイプの人?』
赤葦「○○よりはできるよ」
『喋んな』
赤葦「おはよう」
『…えーコレ返事しないと会話してくれないやつ?』
それはすこし、ほんのすこーし嫌だな。
会話してくれなかったら実質登下校中ぼっちだし。
木兎「おいおいあかーし!しつこい男は嫌われっ…!!」
( ぱぁん
木葉「うるせえ!今の赤葦を刺激するな爆発するぞ!」
木兎「痛ぁっ!えっバクハツぅ!?」
『赤葦なんて爆発してそのまま死ねばいいのに』
あっしまった本音が。
不安に思ってちらりと赤葦を見ると
特に気にしてない様子でホッとした。
赤葦「…うん返事しないと普通の会話しない」
『だる』
木葉( いつものあれが普通の会話…? )
赤葦「めっちゃ泣いた」
『めっちゃ真顔』
赤葦「おはよう」
『うざ………っ……お、おはよ、う』
木葉「だいぶ溜めたね。それと顔すごい事なってるけど」
『そりゃそうです。言いたくないですもん』
赤葦「悲しんだ」
『悲しんだとは』
・
木兎「[小文字]ぬわあぁぁ!?なにすんだ木葉ぁ![/小文字]」
木葉「[小文字]ここは1年生の棟でしょうが[/小文字]」
木兎さんは木葉さんに強制連行された。
あとシンプルに思うんだけど入部して2ヶ月で
先輩らとこんなに仲良くなるものなの?
赤葦「じゃあ教室行くよ」
突然ぐっと制服の裾を引っ張られる。
もちろんよろけた。
『ぐへぇっ』
赤葦「もうちょっと可愛い声出せないの」
『そのままでもかわいいでしょ』
あ、やばいコレ。恥ずかしすぎて吹き飛びそう。
赤葦「…」
『無視?さっきの結構恥ずかったんだけど、』
赤葦「行くよ」
『え ひどくない?』
赤葦「○○の頭のほうがよっぽどひどいよ」
『口を開くなゲスが』
かわいいくらい言ってくれて良くない?
まあ言われたら言われたで多分鳥肌立つけど。
赤葦「あ、そういえば学校もクラスも同じで最高だね」
もう入学から2ヶ月は経ってるのに
クラス同じとか知らなかったんだけど。
『ちょ、先生に土下座決め込んでくる』
赤葦「そんなに喜ばなくても大丈夫だよ」
『赤葦って実は頭悪いんじゃないの』
赤葦「頭悪いのは○○でしょ」
『喋るな』
最初の席は名簿順で並ぶから
赤葦は”あ”から始まって私は”や”からだから
席が遠くて分からなかったってことか。
…知らないままでいたかった。
・
赤葦「○○って何が苦手だっけ」
『赤葦』
赤葦「そうじゃない。勉強のこと」
『それなら生物と古典。なに、教えてくれるの?』
赤葦「聞いただけだよ。期待した?」
『死ね』
冷静に考えてまずこいつが優しいわけがない。
間違いはそこからだったか。
赤葦「中学も古文とか生物系苦手だったしね」
『覚えてるんだ』
赤葦「だってテスト災難だったじゃん。あれは印象的だったな」
すごく嫌な予感がした。
『点数は言うな』
赤葦「まだ言ってない」
『まだって言うな』
赤葦「じゃあ俺なに話せばいいの」
『一生喋んなくていいよ』
赤葦「ひどすぎて悲しい」
『日本語どうした』
今日は授業を受けるのが憂鬱。
それはもちろん赤葦の存在を知ってしまったからだ。