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【完結済み】漆黒の大賢者様

#33

final story『純白の大賢者様』五話「"副"校長」

カイ『僕は今日からスターロード学園の副校長になった。』

アリス『え、え、』

アリス『なんですってぇぇぇぇぇぇ!?』


アリス『…って、[太字]副[/太字]校長かよ…』

カイ『このマンモス光「スターロード学園」の副校長になることさえ大変だったよ(ムカッ)』

まあまあ…。

でも知り合いがスターロード学園の副校長になったのは、結構デカいと思うなぁ。

これでスターロード学園の裏側をカイから教えてもらうことも可能だし、私の情報が漏れたら適当に誤魔化してくれそう…((殴

カイ『でも関係者になることさえ難しかったんだよ?あと副校長になったからって、裏を知れる[漢字]=[/漢字][ふりがな]イコール[/ふりがな]学校の全てがわかる、ってわけじゃあない。』

カイ『何故ならば、校長という存在がいるから。僕は学校のトップに立ったわけじゃない。学校の管理は僕が行うけど、校長が情報全てを知っているわけだ。』

アリス『校長の正体は?』

私はとにかく校長の正体が知りたかったのである。

まあ話に出てこなかったこともあるし、…一番は学校の裏が知りたいんだけどね!!!

カイ『ああ。まあ会ったことはある。』

ってあるんかーい!!!

アリス『どんな人?私の想像では、なんていうか…、おじいさん?強そうなおじいさん。』

カイ『いいや。…若々しい青年だよ。』

アリス『青年?このマンモス校の青年が校長?なんかイメージと全く別なんですけれども。』

カイ『群青の海…みたいな綺麗な瞳をしていてね。頭のてっぺんらへんは、薄い空色で、どんどん髪の先に近づくと、青色が濃くなっていく…。今でいう、姫カットの短いバージョンだね。』

…そんな青年が学校の校長をしているだなんてねぇ…。

まあいいや。私は一つやりたいことを見つけた。それは…。

アリス『校長に会わせろカイ(ゴゴゴゴゴッ…!)』

カイ『はいはいわかりましたよ。』

[水平線]

カイに無理やり圧をかければ、私はカイがなんでもいうことを聞いてくれると思っている。その作戦が今日も通じたようだ。

私はカイに連れて行かれ、校長のところへ行くことができた。

めちゃくちゃ[太字]豪邸[/太字]だった…。執事とかメイドがいるのも確認できた。執事やメイドから『お坊ちゃま』って呼ばれてそうー…

メイド『カイ様。ようこそいらっしゃいました。今日は校長とお話しされるとのこと。…お隣の方は?』

私です!アリス・ファーレイトです!!ようこそ!!![小文字]じゃなかった…、[/小文字]ごめんあそばせ!!!

カイ『ああ、僕の友人だよ。』

執事『Sランクの友人…。お名前は?』

カイ『[太字][下線]アリス・ブルーホール[/下線][/太字]だよ。スターロード学園の生徒。』

は、え。

名前違うよカイぃぃぃぃぃい!?別にフェリアルトでもよかったんだけどなぁ。なんでだろう。まあいいや!ここまでこれたし!私がZランクってバレても、なんとか言い逃れることできる…カモ。

メイド『アリス様。カイ様。中にお入りくださいませ。[太字]無属性・ナビ[/太字]』

なんと、メイドの魔法が、私たちを誘導する…。これは、校長の部屋へのルート?一つの光が、カクカクと突き進む。

カイ『別にこの前行ったから、どこにあるのかぐらいわかるよ。』

メイド『一応です。迷子になられても困りますからね。』

私たちは、メイドが示してくれたルートに沿って、進んでいった。


アリス『ところで、さっきのメイドと執事は?』

カイ『どうやら、急に客が来たから、何か用意でもしてるんじゃないか?僕はおもてなしを期待しているんだ。』

アリス『なんか企んでるわよね…。ところで、なんで私の名前が「アリス・ブルーホール」になったわけ?』

私が問いかけると、カイはニヤッと笑い、私に言った。

カイ『君は既に学園内の大会で認知されてしまっているだろう。優勝したこともあるが、Cランクであの強さ…そこからも余計認知されているだろう。』

カイ『あのまま「フェリアルト」で通したら、何かしら疑われる可能性が高い。元々ランク詐欺説も既に出ているんだし、これは別の偽名で突き通すしかない。』

アリス『私はバレてもよかったんだけどね…。学園退学する余裕あるし。それにもうエンジョイしすぎて疲れ果ててるの私なんだからね。』

カイは魔法でバックに合った水筒を取り出し、飲み始めた。中には…、キンキンの水が入っているのだろう。夏でも冬でも冷たいものが好きなカイのことだ。きっとそうだろう。

そしてついに、校長の部屋に着いた。ここで、メイドの魔法が消えた。あの一点の光は、一瞬で無くなった。恐らく到着すると、魔法の効果が切れる仕組みなのだろうか。魔法の効果が切れたことは、魔法を使ったメイド自身にもわかるだろうし、この仕組みがあることによって仕事もしやすいのだろうか。

世の中魔法魔法。魔法を使えば、仕事も楽になるだろう。私は[下線]純白の大賢者[/下線]として、人々を助けなければならない。…そうだ、[太字][大文字]魔法を使えない人に[大文字]魔法を教える[/大文字]ことはどうだろうか?[/大文字][/太字]

今なぜか良い案を思いついたので、忘れないようにメモをしておいた。

カイ『部屋のドアを開けるけど、アリス大丈夫?』

アリス『ええ、まあ。偽名も覚えたし、恐らくこの偽名は、ここに来ること以外使わなそうだから。準備万端よ。』

トントン。

カイは、部屋のドアを2回たたき、部屋の向こうにいる校長に話しかけた。

カイ『カイ・エルカルです。本日、お話しがしたいと思い、お伺いしました。よろしいでしょうか。』

……沈黙が何秒か続く。なんだろう、この緊張感は。

その時だった。急にドアが『ガチャン!!』と開き、まるでわたしたちを歓迎するかのように花びらが舞ってきた。

アリス『え、何急に!?』

カイ『これが校長のおもてなしだよ。さあ、中に入って。』

カイに連れて行かれ、私は校長の部屋に入った。カイが大胆とソファーに座ったので、私もソファーへ座った。

部屋には、誰もいない[大文字]と思わせているようだった[/大文字]。普通じゃ気付けない気配が残っている。
カイは気づいているのかわからないが、目をつぶっている。寝ては…なかった。

アリス『…カイ。何してるの。』

カイ『何って、校長を待ってるんだよ…。まだ部屋にはいないようだし、恐らく準備をしているんだよ。気ままに待とう…』

…カイは気づいていないようだ。"この部屋のどこかにいる。"

誰かは不明だが、人と思われる気配が残っている。私は魔力探知が得意なので、気配探しは得意だった。これは得意な人しか見つけられないだろう。気配を隠すのが非常に上手い。

でも、なかなか出てこないし、カイもそろそろ異変を感じているのではないだろうか。…だが、まだ目をつぶっている。何がしたいんだこの人…。

まあ、私が元々校長に話がしたかっただけだし、カイは連れてきてしまっただけだ。

ここで気配を見つけて、『出てこーい』とか言ったら、私のランクは一体どうなるんだ…!?…でも出てこないと話が進まない。…仕方がない。

アリス『そろそろ出てきたらどうですか。』

アリス『私たちを待たせて、何がしたいんでしょうか。』

カイ『…アリス?何言って…。』


青い青年『…、[太字]君は既に知っていたんだ。[/太字]』

青い青年『[太字]僕の気配を感じ取っていたんだね。[/太字]』


アリス『さあ?入った瞬間気になっただけよ。』

作者メッセージ

閲覧数1000↑ありがとうございます…!
今後も頑張りますのでよろしくお願いします〜!
続きもよろしくお願いします…!

2024/01/27 18:38

縺薙≠繧九s ID:≫9820tLSVMWUTw
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