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#4

そらちゃん&幻界さんの小説

相手を守るってことは、相手が傷つかないってこと。
守られる側は嬉しいし、守る側も守りきれたら爽快感を味わえる。
でも、時としてそれは、守られる側を痛めつけることになる。


side 幻界
私には、付き合って約3年の彼氏がいる。
すっごくかわいくて、ほっとけない。そらちゃん、っていうの。
今年の春から同棲をし始めて、3ヶ月後には結婚式も控えている。
「ゆめ、ゆめっ!お腹へった〜!」
こんなふうに可愛く話しかけてきてるのが、彼氏のそらちゃん。
「さっきお昼ごはん食べたばっかじゃん...?」
「うーん....。それもそうだけど、なんかお腹にたまんなかったんだよね〜。」
うそ......
そらちゃんの胃袋は、やばいのかもしれない。だって、さっきのお昼ごはん、ラーメンだよ....?

するとそらちゃんは、かえって前向きになったのだろうか。
満面の笑みを浮かべて私に言った。
「よしっ!おやつ食べに行こっか!」
...............え?


_カフェ_
「ん〜〜っ!おいしぃ〜!」
「そらちゃん、めっちゃおいしそうに食べるね....」
私はそらちゃんに言われるがまま、カフェに来てしまった。
「ゆめはなんか頼まないの?」
そう尋ねられてハッとする。
あ.........頼むの忘れてた。でも....いいかな。
「頼まないよ。そらちゃんの食べてるとこみてる方が楽しい」
「え〜?そうかな〜?」
首を小さくかしげてそらちゃんがそう言った。
かわいいよ、そらちゃん.....!

そんなかわいいそらちゃんを眺められるのが、まさか今日までだなんて思いもしなかった。




_帰り_
私とそらちゃんは、世間話をしながら歩いて帰っていた。
「この前のっきさんがケーキ3つ食べててさ〜」
「え....!?す、すごいね。」
「そうそう。僕の分まで食べちゃってね...?」
「えぇ。どれだけ甘党なんだろ....」
私が言いかけたそのとき


「[大文字]ゆめ、危ないっ!!![/大文字]」



どんっ



キキーッ

「男の子がひかれた!」 「救急車!」 「女の子は大丈夫!?」 「ひき逃げだ!」 「呼吸を確かめろ!」

ほんとに、一瞬だった。

「え................」

もう、言葉を発することができなかった。

そら......ちゃん...?
私の視界に写っていたのは、血を流して倒れているそらちゃんだった。

「..........っ、そらちゃん、そらちゃんっ....!?」
生きてるよね、生きてるよね?
大丈夫、大丈夫。そらちゃんだもん。また笑いかけてくれる。
ゆめ、って笑いかけてくれる。

「ゆ........め....」
かすれたそらちゃんの小さな声が聞こえた。
「っ、そ、そらちゃんっ!?」
「あのね..............」
「うん、なに....?」
「僕、後悔してない....守ったこと....あ、と......ゆめ.....次...会ったら....僕と、結婚してね...大好きっ.......!」




[水平線]

_2年後_
「ねぇ、知ってる?ゆめ。今日、新入社員来るらしいよ。」
「え〜!そうなんだ!」

「はい、一同。起立。新入社員の......」
「そらです!」

顔も、声も、なにもかも。
私の大好きなそらちゃんではなかった。
でも...........わかるんだ、私には。

君は、確実に、私が大好きだった

[大文字]そらちゃんだってこと。[/大文字]

作者メッセージ

こんにちは!作者です!
幻界さんの小説です!どやっ!!!!
結構うまいかんじに締めれたんじゃないかな、って思います!
最後、わかりましたか...?
そう、そらちゃんの生まれ変わりです!!!!
えーー!待って私天才かもしれへん〜!(((((は?
次回は恵美さんとかいてぃーの小説です!
またねー!

2024/01/03 16:51

なろっこさっきー ID:≫ipB8eroXHA3fE
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