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#3

のっきたん&まゆたさんの小説

間違えないでね!
一人称が「私」なのがのっきたん!
一人称が「僕」なのがまゆたさん!
性別とかはもう関係なしで読もう!


がたん、がたんと電車が音を立てて東の方向に走ってゆく。
この電車は少し早めの発なので、人は僕を含め、片手で数え切れるくらいの数人しか乗車していない。
ただひたすらに電車に揺られているのは、そこまで気持ちはよくない。
まぁ、黄昏に浸っているのも、悪くはないけど。
「[漢字]姫論[/漢字][ふりがな]めろん[/ふりがな]駅〜姫論駅〜」
電車のアナウンスが響き渡る。
あ、降りる駅だ。ドアが音を立てて開く前に、僕は座っていた席から立ってドアの前に立った。


_学校_
僕は、学校につくといつも校門の前で待っている。
なんでかって...?それは...
「あっ、まゆたさん!おはようございますっ!」
「おはよう、のっきさん!」
のっきさんを待つため。
「今日も私のまゆたさんが可愛いです〜!」 ギュッ
「わ.....!ちょ、のっきさん....!」
やけにスキンシップが多い、って思うでしょ。
それは、僕とのっきさんが付き合ってるから。
「可愛すぎます、大好きです〜♡」 ギュー
「人来る、人来る...」
よくわかんないけど、なんか告白されて、付き合うことになった。
なんで、のっきさんみたいな人気者が、僕みたいなやつに告白したんだろう。
今でもそう思っている。

「.....人も来てきたし、そろそろ行こっか?」
「あ、そうですね!.....はい、手!」
............えぇ?手...?
「嫌でしたか.....?」
う.......そんなわんこみたいな目で見つめられたらなにも言い返せないよ...
「嫌じゃないよ....わかった、はい。」
「まゆたさん大好きです〜!一生離しません!」
「えぇ....?」


_放課後_
side のっき

思わず、スキップをしてしまっていた。
いけない、と思いたいせいをもとに戻す。........今日も、まゆたさんと一緒に帰れるんだ....!
そう思っただけで、自然と笑みがこぼれてしまう。
いつも私とまゆたさんは校門で待ち合わせをしている。
お互いのクラスに違いが大きいから、私がそれを提案した。

上靴を脱ぎ、靴に履き替える。
いつもなら、走ってまゆたさんのところへ行っていただろう。
でも、今日は無理だった。
遠目で見ればわかる。
................まゆたさん、翔くんと一緒にいる...?
ど、どうして....

できるだけ2人にバレないよう近づき、声を聞く。
「ええやん!の.......た....喜ぶ....で!」
あまり2人に近づけないから、聞こえてくる声もとぎれとぎれになってしまう。
........翔くん、一体何を話してるの...?
まゆたさんも、少し上機嫌っぽいし....
すると、1人の女子生徒が翔くんに近づいていった。

その声は、びっくりするぐらいはっきり聞こえた。
「ちょっと、翔!教室で待ってて、って言ったよね!?」
..........え?
「うわ、ごめん未羽!来るの遅かったら先行ってるんかと思った...!」
「..........もう責任取ってよね、探したんだから。ほら、帰ろ。.....えっと、まゆたさん...?だよね、またね」
そう言って、女子生徒と翔くんは一緒に帰っていった。
...........我慢ならない。
私はまゆたさんに近づいた。

「まゆたさん....?」
「.....っ、あ。のっきさん!遅かったね」
「.........」
「のっきさん....?」
「さっき.......」
「え...?」
「さっき、どうして翔くんといたんですか?」
いてもたってもいられなくなった。
「............あ....。もういいや、あのね。」
何を、言われるのだろう。
別れたい、とか...?
そんな考えが脳裏をよぎった。
「のっきさん、7月1日誕生日でしょ?」
「............え?」
え?
「だから、サプライズでなんかプレゼントしようと思ったんだけど....僕のセンスじゃ無理だから、現役彼女のいる翔さんに聞いてみた.....だけ...」
え........
じゃあ、まゆたさんはサプライズをしようとしてくれていた....だけ?

「...............まゆたさーんっ!!!」 ギュッ
「.........え!?」
「もう大好きです〜っ!」 ギュー
「.......の、のっきさん。ちょっと早いけど、プレゼント...」
「え.......」

チュッ 

「えっ.....?」
「しょ、翔さんに聞いたら、彼氏は彼女からの、き.....キスが喜ぶっていうから....」
それでも、不意打ちはないと思う。
だって......口だよ...?
「...........じゃあお礼に、今日は私とずっとぎゅーできる券あげます!!」 ギュッ
「........え!?」

大好きすぎて、おかしくなっちゃいそう...

作者メッセージ

こんにちは!作者です!
あの、ごめんなさい、一人称僕であってますか...?
いや、あの、多分ボクっ娘ちゃんなんだと思ってるんですけど、大丈夫そうですか...?
あかんかったら一人称変えるんで教えてください、、!
えっと、次はそらちゃんのやつです!お楽しみにー!
ばいばい!

2024/01/03 10:43

なろっこさっきー ID:≫ipB8eroXHA3fE
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