[斜体]〜慎二side〜[/斜体]
結月に会いたくなってきたな。突然だけど家に行くか。


ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ｡


俺の顔を見た時、結月は驚いた顔をしていた。

「暇だから来ちゃった。」
俺がそう言うと、結月は
「来ちゃったじゃなくて、、」
少し呆れるように言った。
「今日は結月は暇？」
そう言うと、
「今日は忙しいから無理かな……」
と結月は言った。何をしているのか気になったが聞かない方がいいと思ったので聞くのをやめた。
「そっか。急にごめん……」
俺が謝ると結月は
「謝らないで。大丈夫だから。むしろありがたい。」
と言った。「むしろありがたい」とはどう言う意味なのか。
なぜありがたいと思うのか不思議に思った。
「あっ……いや、何でもない。気にしないで。」
結月は言い直した。
「分かった。じゃあ。」
「むしろありがたい」が引っかかったが、その話に突っ込むと、謎の罪悪感が生まれてしまいそうなのでやめた。

帰る時、俺が振り返ると結月はホッとした顔をしていた。