なろ屋さんたちが転校してきて約1週間。
他のみなさんはなろ屋さんが転校してきた翌日に転校してきたらしい。
イケメン？の転校続きで女子たちはあいもかわらず黄色い歓声をあげている。

「萌愛ちゃん〜。帰ろ〜！」
「あ、ごめん、ちょっとまっててくれる？どっかのクラス男子に呼び出されたから行ってくる...。ほんとは行きたくないけどこれも●●に捨てられないため...。」
「あはは、大げさだよ。私は捨てたりしないよ？」
「もう大好きだわ〜っ！」
そう言って萌愛ちゃんは呼び出されたという裏校舎へと向かった。
暇な時間にふと思い出すのは、めがねをくれたあの日のこと.....

[水平線]
「やーい、●●びびり〜っ！」
その日は、いつもと同じで男の子にいじめられていた。
「ひどいよっ...！お気に入りのお洋服なのにっ...。」
大抵お決まりの男子になにかをされる。今日は1番気に入っていたお洋服を濡らされてしまった。
「やーい、やーい、ずぶ濡れ子だぁっ！ずぶ濡れ子っ！ずぶ濡れ子っ！」
こうして始まったずぶ濡れ子コール。本当に辛かった。そして濡れたまま帰った私に、お母さんが声をかけてくれた。
「えっ、●●！？どうしたのっ！？」
「ｸﾞｽｯ、あ、っあのね男の子たちが＿＿＿＿＿＿＿
「...そう。それはひどかったわね。じゃあ...。明日からこれをつけていきなさい。」
お母さんにそう言われもらったのは伊達メガネ。ついでに髪を下で2つに結ぶと男の子たちに何も言われなくなるよと言われたので、その翌日からその姿で登校した。すると、どういうことだろうか。男の子は話しかけもしなかった。それが嬉しすぎて毎日その姿で登校した。


っていう......。私がより一層地味になったときのお話。でも、お母さんには感謝している。あのままだったらきっと、私は耐えきれなくなっていたから...。

コトッっと私はメガネをとった。...いつまでも、これに頼るのはだめだよね。そう思って、少しだけメガネをはずした。放課後だから誰もいない。そう思って...油断した。

[大文字]ビュオッ[/大文字]

「っ、きゃっ....！」

風の勢いが強すぎただからだろうか。メガネが、飛んでいってしまった。そうとうない出来事がおこりすぎてもう内心は大惨事
「えっ、えっ、ちょっ、めがねっ！！」
手がぎりぎり届かず窓の向こう側へ飛んでいってしまった。
.....うそ、どうしよう....。めがねがなきゃ、動けないよっ.....！！

そう思っていたそのとき

ガラッ

「えっ....？」
「っ、あ、あなたはっ....＿＿＿＿＿＿＿＿