幼馴染のいる男バレで女子マネージャーを務めます!
クロに呼ばれてそっちへ向かう間、かすかに頭痛がしていた。心なしか、なんかお腹も痛くなってきたな…
「おまたせ、これ運べばいいの?」
黒「おー、頼むわ。俺は向こう行ってるから…あーと、研磨ー!そっち終わったんならまおのほう手伝ったげてー!じゃ、よろしく」
孤「…すごい量だね」
「だね。まぁがんばろ笑」
花だしなー、変に多く持っていって落としたらやだし、ちょっとずつ持ってくか。
そう思って少し重めの鉢を運ぼうとしたとき。
気づけば視界は歪んでいて───
ガシャンッッッ
ドッ
鉢が割れる音と、倒れる体の音と。
目の前には四方八方に散らばる破片──
孤「…お、まお!」
「‼」
部員「「??」」
孤「大丈夫?びっくりした…急に倒れるから…って血が…」
「へ?血?」
そう言われると、思い出したようにじわりじわりと頭からなにか生暖かいものが流れてきた。あわてて素手で押さえた。
やばい。なにこれ、とりあえず割れた鉢片付けなきゃ…
………あれ、立てない。まただ。なんで?
灰羽くんとぶつかったときもそうだ。
思うように体が動かない。…というか力が入らない。
さっきまでの頭痛がよりひどくなってる…。最悪だ。
孤「…ホントに大丈夫?立てる?とりあえず向こう行って止血をっ…」
そういう研磨の顔は私より真っ青で。え私そんなにまずい?
どうしよう、立たなきゃ、立たなきゃ……
「…っごめん研磨、ちょっと立たせてもらっていい?全然力入んなくてっ……」
孤「わかった。……立てそ?…大丈夫?」
──ムリだ。なんで?さっきまで私歩いてたじゃん。どうして、どうして……
夜「おい、大丈夫か?すごい音したけど…って…それ…」
あ…夜久さんだ…どんどん血の気が失せていくのがわかる。
どうしよ、まじで体動かない、
孤「あ、夜久くん!あの、まおが立てないって…動けないらしくてっ…」
夜「っとりあえず止血!えーと…俺は先生とあとクロ呼びに行ってくるから少し待っててくれ。あと、二人以外は片付け進めてろ!研磨、頼んだ」
止血、と言ってそこにあった、まだ未使用らしいタオルを私の額にあててくれた。痛い、痛い……
孤「動かないのは足?それとも全身?」
「…下半身だけ動かない。」
孤「そっか…、他に痛いとことかある?」
「…っ頭痛と、ちょっとお腹が…」
孤「わかった……え、」
?どうしたんだろ、そんな驚いた顔して。私今、顔色すごく悪いのかな。それとも出血?もうわかんないや……
海「!?おい、大丈夫か、…っと、これよかったら使って」
そう言われて差し出されたのは彼のハンカチ。?…なんでハンカチ?タオルとハンカチもらうほど流血ひどいか?
そう疑問に思ったのもつかの間、ハンカチを顔に当て、その理由がわかった。
──泣いていた。それもボロボロに。
なんで私泣いてるんだろ、おかしいな…
別にそんな立てないくらいで……いや、その立てないことがあまりにも恐かったのか。なんて、自分を俯瞰していたとき──
黒「おい!まお、大丈夫かっ…!?」
先生「大丈夫ですか、白藤さん。今救急車呼びましたから、とりあえず保健室に行きましょう。夜久も、ありがとう」
夜「いえ、俺は…そんな」
「……クロ…グスッ」
黒「大丈夫だ。落ち着いて。俺が運ぶから」
そう言われ、私はクロに抱きかかえられる。
あー、ホント、入学早々何やってんだろ、私……
病院着いた頃には足治っといてくれよ〜……
最後にそう思った私はもう夢の中だった。
「おまたせ、これ運べばいいの?」
黒「おー、頼むわ。俺は向こう行ってるから…あーと、研磨ー!そっち終わったんならまおのほう手伝ったげてー!じゃ、よろしく」
孤「…すごい量だね」
「だね。まぁがんばろ笑」
花だしなー、変に多く持っていって落としたらやだし、ちょっとずつ持ってくか。
そう思って少し重めの鉢を運ぼうとしたとき。
気づけば視界は歪んでいて───
ガシャンッッッ
ドッ
鉢が割れる音と、倒れる体の音と。
目の前には四方八方に散らばる破片──
孤「…お、まお!」
「‼」
部員「「??」」
孤「大丈夫?びっくりした…急に倒れるから…って血が…」
「へ?血?」
そう言われると、思い出したようにじわりじわりと頭からなにか生暖かいものが流れてきた。あわてて素手で押さえた。
やばい。なにこれ、とりあえず割れた鉢片付けなきゃ…
………あれ、立てない。まただ。なんで?
灰羽くんとぶつかったときもそうだ。
思うように体が動かない。…というか力が入らない。
さっきまでの頭痛がよりひどくなってる…。最悪だ。
孤「…ホントに大丈夫?立てる?とりあえず向こう行って止血をっ…」
そういう研磨の顔は私より真っ青で。え私そんなにまずい?
どうしよう、立たなきゃ、立たなきゃ……
「…っごめん研磨、ちょっと立たせてもらっていい?全然力入んなくてっ……」
孤「わかった。……立てそ?…大丈夫?」
──ムリだ。なんで?さっきまで私歩いてたじゃん。どうして、どうして……
夜「おい、大丈夫か?すごい音したけど…って…それ…」
あ…夜久さんだ…どんどん血の気が失せていくのがわかる。
どうしよ、まじで体動かない、
孤「あ、夜久くん!あの、まおが立てないって…動けないらしくてっ…」
夜「っとりあえず止血!えーと…俺は先生とあとクロ呼びに行ってくるから少し待っててくれ。あと、二人以外は片付け進めてろ!研磨、頼んだ」
止血、と言ってそこにあった、まだ未使用らしいタオルを私の額にあててくれた。痛い、痛い……
孤「動かないのは足?それとも全身?」
「…下半身だけ動かない。」
孤「そっか…、他に痛いとことかある?」
「…っ頭痛と、ちょっとお腹が…」
孤「わかった……え、」
?どうしたんだろ、そんな驚いた顔して。私今、顔色すごく悪いのかな。それとも出血?もうわかんないや……
海「!?おい、大丈夫か、…っと、これよかったら使って」
そう言われて差し出されたのは彼のハンカチ。?…なんでハンカチ?タオルとハンカチもらうほど流血ひどいか?
そう疑問に思ったのもつかの間、ハンカチを顔に当て、その理由がわかった。
──泣いていた。それもボロボロに。
なんで私泣いてるんだろ、おかしいな…
別にそんな立てないくらいで……いや、その立てないことがあまりにも恐かったのか。なんて、自分を俯瞰していたとき──
黒「おい!まお、大丈夫かっ…!?」
先生「大丈夫ですか、白藤さん。今救急車呼びましたから、とりあえず保健室に行きましょう。夜久も、ありがとう」
夜「いえ、俺は…そんな」
「……クロ…グスッ」
黒「大丈夫だ。落ち着いて。俺が運ぶから」
そう言われ、私はクロに抱きかかえられる。
あー、ホント、入学早々何やってんだろ、私……
病院着いた頃には足治っといてくれよ〜……
最後にそう思った私はもう夢の中だった。
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