兄のレンヤが住んでいると言われたマンションはすでにもぬけの殻だった。

部屋には日記が残されていたのだが…

その内容から察するに、もうマンションではない他の場所に移り変わってることが分かる。

もうどこに行けばいいのか分からなくなったケイトは、ある場所に行くことにした。

「こういうときのための……[太字]探偵事務所[/太字]か」

こうして探偵事務所へと向かったケイト。
探偵事務所の戸を開く。

「…おっと……依頼人か？」
中にいた探偵は、食い気味に話しかけてきた。

「…は…はい！」
ケイトは少し驚きながらも答える。

二人が椅子に座ると話は始まる。

「初めまして…僕は探偵の『[漢字]仮本　李振[/漢字][ふりがな]カリモト　リブレ[/ふりがな]』さて依頼の方は？」

「…三ヶ月前にいなくなったボクの兄を探して欲しいんです…！」

「……三ヶ月にいなくなった兄ね…」
カリモトは頬杖をつく。
「最初に行っておくけど、お亡くなりになられた可能性が高いと、僕は思う」

「…そう…ですか…でも探してほしくて」
残酷な言葉を受け止めながらも希望を探すケイト。

「分かった……だけどその前に、キミの過去について聞かせてほしい！」
椅子から立ち上がったカリモト

「え！？…いいですけど」
ケイトは思った…この探偵はどこかクセが強い。と