戦いが終わったあと、ケイトは部屋を捜索し始めた。

部屋の痕跡からして、昨日までは住んでいたと予想できる。

そして机には、日記が置いてあった。

こう書いてある。

[太字]『ついに部屋がバレてしまった。明日にはどこかに移転しよう』[/太字]

おそらく、書いてある内容からして、レンヤはすでに他の場所にいるのだろう。

「…ウソだろ…もういないのかよ……」

ケイトの旅はまだ終わらないようだ。

一方その頃……

[水平線]

薄暗いガレージの中で、三人の男が話していた。

彼らは[太字]『盗賊』[/太字]

「よし…今から、アカタ盗賊団の会議を始める！！」

アカタ盗賊団のリーダー、『[漢字]阿木枝　空屡[/漢字][ふりがな]アギエダ　スカル[/ふりがな]』が声を上げる。

「「……イエッサー」」

残りの二人はあまり乗り気ではないみたいだ。

一人の男の名は、「[漢字]刀　獣牙[/漢字][ふりがな]カタナ　ジュウガ[/ふりがな]」

もう一人の男の名は、「[漢字]田柳　花龍[/漢字][ふりがな]タヤナギ　カロン[/ふりがな]」

「…お前らなぁ……元気出せよ…久しぶりのミッションだぞ」

スカルは呆れたような表情で言う。

「フン…まぁいい…今からのミッションは[太字]『果実探し』[/太字]だ！」

「果実探し……？」

「お前らは初めて聞くだろう…大丈夫だ！　俺が情報をまとめておいた！
果実……それは[下線]食べた者の願いを叶える[/下線]ものだ…」

「願いを叶える…！？」

「俺たちの人生はとても、とても、『不幸』だった！！
だからな、この果実を手に入れて、これからの人生を『幸せ』にするんだ！！」

スカルの熱演に、二人は目の色を変えた。

「今回のミッションは、面白そうじゃん……。
で…その果実ってどこにあるの？」

「……具体的な場所は分からないが、[太字]山[/太字]にある！！」

「随分ザックリとしてるね……」