異世界から帰ってきたら、最強になったことに気づいてしまいました。
【蝶ハウスにて】
海渡『…すごい物騒な家だな蝶。』
蝶『そんなことを言うではない。我の部屋は我が作り出し、居心地が良く、快適に過ごせる素敵なハウスだ。わかったか?燕。』
海渡『だから俺は燕じゃない。…って、今からその話をするんだな。』
いろんな色の薬が床にたくさん散らばっていて、血の匂いもし、家自体に殺気をすごく感じる。異世界で言うと、そこらへんにいる殺し屋が住むアジトみたいなものとなっている。俺にとっては住みたいものとは思えないだろう。
蝶…嬢が老夫婦の息を止めたと言っていたが、あれは生きていたと思えた。幽霊とも思えなかったが、この燕が生きている世界じゃおかしくはないのか?またこれも異世界の一種なのか。
正直言って、女神に早く会いたい。こっちにこれないのか?あのゲームもまだ途中で中断しているし…。
蝶『…おい、…まずお前の貴様の名を名乗れ。どう呼べばいいかわからぬ。』
そう言われたので、俺は軽く自己紹介をした。
海渡『ああ。俺は草野海渡。人間だ。この世界のものではないが、よろしく。』
蝶『ああ。我のことは嬢と呼んでくれ、海渡。』
海渡『わかったよ嬢。』
嬢はその場で立ち、キッチンと思われるところに行って何かの液体をコップに入れ始めた。オレンジ色の液体で、こんな物騒とした家だから怪しいものではないかと、怪しんでしまうのは俺だけだろうか。
蝶『出来たぞ海渡。飲むか?てか座れ海渡。そんな突っ立ってちゃ、何も話ができんだろう。』
そう言って、俺の前にあった机にコップを置いた。
俺は遠慮なく、ソファーに座り、コップの中身を見た。
オレンジ色の液体だが、匂いを嗅いでみると、知っている匂いがした。
海渡『オレンジジュース?』
蝶『なに。苦手だったか海渡。人間はそう言う飲み物が好きと聞いたのだが…。』
海渡『これは確かに人間の世界…地球にあるが、何故知っているのか、それに驚いて。』
蝶『ああ、誰かが広めたんだが……ああ、そうじゃ。…それこそが燕じゃ。燕が広めた。』
燕が…
少し驚いたが、燕がどこからどうして人間の飲み物を入手したかがわからない。とりあえずそこは置いといて。
海渡『嬢。…戻り方があればいいのだが、何か手がかりにあるようなものはあるだろうか。例えば前に俺と同じく人間がこの世界に入り込んだとか。』
嬢『それはない。我は前に人間がここに迷い込んだことなんて聞いたことがない。…まあ、我が知らない可能性もあるが、心当たりはない。』
海渡『そうか…。…燕はどんな人だった?』
嬢『比較的優しいオスだった。…少し髪はメスぐらい長かった。我は誰を襲うか決めてただけだ。燕のこともそんなに知らん。ただ…、目立っていた。』
海渡『目立つ?』
嬢『そう、目立ってい…』
その時だった。
嬢の家に何者かが入ってきた。
だが、そこからの記憶は、俺も覚えていなかった。
意識を失っていたのだ。いつのまにか。
[水平線]
嬢『何事だ!』
[漢字]亞[/漢字][ふりがな]あ[/ふりがな]『亞です!今現在、燕様が嬢様を呼んでいるのですが…!?』
嬢『はぁ?燕はそこに…って、え?』
嬢『…嘘だろ。さっきまで燕はここにいたはず…。ってことは、まさか。』
嬢『…おい亞。拒否してくれ。…どうせ、また仲直りしようとかいう交渉だろうよ。帰れ。』
亞『で、ですが…』
嬢『しつこいやつじゃのう!』
亞『し、失礼しました…!』
ガチャン
嬢『…海渡には悪い嘘をついてしまったなぁ…』
[水平線]
海渡『…こ、ここは…』
海渡『…!!!』
海渡『ここは、禁断の訓練所…』
何が何だかわからなかったが、戻ってこれたようだった。
?『………』
海渡『…すごい物騒な家だな蝶。』
蝶『そんなことを言うではない。我の部屋は我が作り出し、居心地が良く、快適に過ごせる素敵なハウスだ。わかったか?燕。』
海渡『だから俺は燕じゃない。…って、今からその話をするんだな。』
いろんな色の薬が床にたくさん散らばっていて、血の匂いもし、家自体に殺気をすごく感じる。異世界で言うと、そこらへんにいる殺し屋が住むアジトみたいなものとなっている。俺にとっては住みたいものとは思えないだろう。
蝶…嬢が老夫婦の息を止めたと言っていたが、あれは生きていたと思えた。幽霊とも思えなかったが、この燕が生きている世界じゃおかしくはないのか?またこれも異世界の一種なのか。
正直言って、女神に早く会いたい。こっちにこれないのか?あのゲームもまだ途中で中断しているし…。
蝶『…おい、…まずお前の貴様の名を名乗れ。どう呼べばいいかわからぬ。』
そう言われたので、俺は軽く自己紹介をした。
海渡『ああ。俺は草野海渡。人間だ。この世界のものではないが、よろしく。』
蝶『ああ。我のことは嬢と呼んでくれ、海渡。』
海渡『わかったよ嬢。』
嬢はその場で立ち、キッチンと思われるところに行って何かの液体をコップに入れ始めた。オレンジ色の液体で、こんな物騒とした家だから怪しいものではないかと、怪しんでしまうのは俺だけだろうか。
蝶『出来たぞ海渡。飲むか?てか座れ海渡。そんな突っ立ってちゃ、何も話ができんだろう。』
そう言って、俺の前にあった机にコップを置いた。
俺は遠慮なく、ソファーに座り、コップの中身を見た。
オレンジ色の液体だが、匂いを嗅いでみると、知っている匂いがした。
海渡『オレンジジュース?』
蝶『なに。苦手だったか海渡。人間はそう言う飲み物が好きと聞いたのだが…。』
海渡『これは確かに人間の世界…地球にあるが、何故知っているのか、それに驚いて。』
蝶『ああ、誰かが広めたんだが……ああ、そうじゃ。…それこそが燕じゃ。燕が広めた。』
燕が…
少し驚いたが、燕がどこからどうして人間の飲み物を入手したかがわからない。とりあえずそこは置いといて。
海渡『嬢。…戻り方があればいいのだが、何か手がかりにあるようなものはあるだろうか。例えば前に俺と同じく人間がこの世界に入り込んだとか。』
嬢『それはない。我は前に人間がここに迷い込んだことなんて聞いたことがない。…まあ、我が知らない可能性もあるが、心当たりはない。』
海渡『そうか…。…燕はどんな人だった?』
嬢『比較的優しいオスだった。…少し髪はメスぐらい長かった。我は誰を襲うか決めてただけだ。燕のこともそんなに知らん。ただ…、目立っていた。』
海渡『目立つ?』
嬢『そう、目立ってい…』
その時だった。
嬢の家に何者かが入ってきた。
だが、そこからの記憶は、俺も覚えていなかった。
意識を失っていたのだ。いつのまにか。
[水平線]
嬢『何事だ!』
[漢字]亞[/漢字][ふりがな]あ[/ふりがな]『亞です!今現在、燕様が嬢様を呼んでいるのですが…!?』
嬢『はぁ?燕はそこに…って、え?』
嬢『…嘘だろ。さっきまで燕はここにいたはず…。ってことは、まさか。』
嬢『…おい亞。拒否してくれ。…どうせ、また仲直りしようとかいう交渉だろうよ。帰れ。』
亞『で、ですが…』
嬢『しつこいやつじゃのう!』
亞『し、失礼しました…!』
ガチャン
嬢『…海渡には悪い嘘をついてしまったなぁ…』
[水平線]
海渡『…こ、ここは…』
海渡『…!!!』
海渡『ここは、禁断の訓練所…』
何が何だかわからなかったが、戻ってこれたようだった。
?『………』
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