異世界から帰ってきたら、最強になったことに気づいてしまいました。
海渡『…シュンの獲物は俺だろ?』
シュン『…勿論さ、海渡。』
ヴィンディンと、光輝の体は既にバラバラとなっている。ヴィンディンは不老不死だから生きていられるが、光輝は俺が戦っている間に死んでしまうかもしれない。まあ蘇生すればいいんだけど…
…でも、まさかシュンがいるなんて思いもしなかった。しかも、さっきの魔法で、強くなっているとわかった。どれだけ強くなっているかはわからないが、初級者ではないだろう。最初、俺が会った時は初級者だったが、その時はまだシュンは魔法が下手だったからな。
俺らは沈黙の中、顔を見つめ合っている。そのシュンが、まるで沈黙を無くすかのような喋り方をした。
シュン『…は、はは、ねえ。なんだろう、気まずいような、なあ。』
俺はシュンを指差した。
海渡『…俺を、どうするつもりだ?』
シュン『ああ、その場で倒して、連れて帰るんだよ。君が何故、人間なのにそんなに強いのか。証明したいんだ。』
海渡『世間にあまり知られていないこの俺が?』
シュン『もう知られているじゃないか。海渡、前の魔王戦の顔などが全部晒されているようだよ?』
海渡『ああ、知ってる。平和賞がどうのこうのだろ。別にそんなの欲しがってるわけではないから。』
シュン『相変わらずクールだね、海渡は。』
クールという言葉は俺には合わないような気がする。何処がクールなのか自分でもさっぱりわからない。それでも人は、俺のことを「クールだね」という。お節介なのか、なんなのか、よくわからなかった。
シュンが喋り出した。
シュン『海渡、僕は前のシュンではないんだ。ほら、何もかもが違っているでしょ?強さも、喋り方も、考えも、他も。僕は君が考えているシュンではないんだ。』
海渡『別に何もかもが違うわけじゃないだろ。』
シュン『…それはどうして?』
海渡『どうしてって、俺らは友達だろ?』
シュン『友達…。』
シュンが後ろを向く。俺はシュンの顔が見えなくなった。シュンが無言になる。
【バン!!!】
シュンの左手には、銃がある。銃を持っている。何故か壁に撃ったようだ。
シュン『…あのさあ、"友達"って、君勘違いしてるよね、海渡。』
海渡『勘違い…。』
シュン『僕らは友達ではない。』
シュン『[大文字]最愛の親友[/大文字]だ。』
シュン『…勿論さ、海渡。』
ヴィンディンと、光輝の体は既にバラバラとなっている。ヴィンディンは不老不死だから生きていられるが、光輝は俺が戦っている間に死んでしまうかもしれない。まあ蘇生すればいいんだけど…
…でも、まさかシュンがいるなんて思いもしなかった。しかも、さっきの魔法で、強くなっているとわかった。どれだけ強くなっているかはわからないが、初級者ではないだろう。最初、俺が会った時は初級者だったが、その時はまだシュンは魔法が下手だったからな。
俺らは沈黙の中、顔を見つめ合っている。そのシュンが、まるで沈黙を無くすかのような喋り方をした。
シュン『…は、はは、ねえ。なんだろう、気まずいような、なあ。』
俺はシュンを指差した。
海渡『…俺を、どうするつもりだ?』
シュン『ああ、その場で倒して、連れて帰るんだよ。君が何故、人間なのにそんなに強いのか。証明したいんだ。』
海渡『世間にあまり知られていないこの俺が?』
シュン『もう知られているじゃないか。海渡、前の魔王戦の顔などが全部晒されているようだよ?』
海渡『ああ、知ってる。平和賞がどうのこうのだろ。別にそんなの欲しがってるわけではないから。』
シュン『相変わらずクールだね、海渡は。』
クールという言葉は俺には合わないような気がする。何処がクールなのか自分でもさっぱりわからない。それでも人は、俺のことを「クールだね」という。お節介なのか、なんなのか、よくわからなかった。
シュンが喋り出した。
シュン『海渡、僕は前のシュンではないんだ。ほら、何もかもが違っているでしょ?強さも、喋り方も、考えも、他も。僕は君が考えているシュンではないんだ。』
海渡『別に何もかもが違うわけじゃないだろ。』
シュン『…それはどうして?』
海渡『どうしてって、俺らは友達だろ?』
シュン『友達…。』
シュンが後ろを向く。俺はシュンの顔が見えなくなった。シュンが無言になる。
【バン!!!】
シュンの左手には、銃がある。銃を持っている。何故か壁に撃ったようだ。
シュン『…あのさあ、"友達"って、君勘違いしてるよね、海渡。』
海渡『勘違い…。』
シュン『僕らは友達ではない。』
シュン『[大文字]最愛の親友[/大文字]だ。』
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