【完結済み】漆黒の大賢者様
そのとき、ランヌは自分のピアスを取った。コンタクトは既に取れていたのである。
ウトト『ちょ、ランヌ!?何して…。』
アリス『ランヌ!?』
そういえばこんな話を私は思い出してしまった。
[水平線]
アリス『そういえばあの症状の状態はどうなの?』
ランヌ『ん?ああ、変わらずだよ。ただ、安定剤が効かなくなってきたから、最強は安定剤飲んでねえなぁ。』
ランヌ『そのかわり、もっと魔力や度が強いコンタクトとピアスをつけたけど。』
ランヌ『もっと強い安定剤作ってもらわねえとなぁ。』
[水平線]
そうだ。そういえば、ランヌはあの日安定剤を今は常用していないと言っていた。前まで使用していたから、大丈夫だと思ってた。
あの後ずっと安定剤を飲んでなく、コンタクトとピアスを外したなら、あれは完全に無防備…!!
私は焦り始めた。まだあまり頭では整理できていないが…。けれど、今は『アリスちゃんだお☆』とか言ってる場合じゃないということは理解している。
ヒューイの今の弱点が見えない。だから、ランヌは自分自身を捨てた…。
ランヌ『…俺は大丈夫。だから、少し時間をくれ。』
ランヌは私の方を見た。ランヌの目はより一層光っていたように見えた。
ヒューイ『さあどうする?』
ランヌ『…見える。』
ヒューイ『何が?何が一体見え…』
ランヌ『お前、アリスちゃんを監禁しようとしてるだろ。』
ヒューイ『!!』
え?
一瞬耳を疑った。私を監禁…?一体何を考えているのやら。もし警備有りの牢屋に閉じ込められても、魔法で部屋を爆発させれば逃げれるよね…という考えがわたしの頭に思い浮かんだ。
ヒューイは何も喋らなかった。何か言ってよ!と思うが、…それが彼の目的なのだろうな。
例えヒューイが何も喋らなくても、ランヌはヒューイの感情を読み取ってるんだろうな…。
ランヌ『監禁して、ネットに流すって思ってるらしいが、…、何を狙ってるんだ?』
ランヌ『正直ここまでアリスちゃんに知られてるんだから、全部吐き出したらどうだ?』
ヒューイはそう言われても喋らなかった。でも。このヒューイは恐らくヒューイじゃない誰かなんだろう。
さらにランヌはヒューイに言った。
ランヌ『まあ純白の大賢者が捕まるって相当話題になるだろうな。まさかそれを狙ってるのか?』
ランヌ『お前は今、焦っているな?』
ヒューイ『はっ…、ネタバラシしろとでも?』
ヒューイはようやく喋った。ネタバラシして、笑えるドッキリみたいなら、私は受け入れよう。でもそれが笑えないなら…
ヒューイ『そもそもおかしいだろ?Zランクが捕まるなんて。』
ヒューイ『だから僕は純白の大賢者という肩書きを粉々にしてやろうかと思ってたんだ。』
ヒューイ『まあ、バレても実行するけどね。』
その時だった。ウトトが白い紙を私の方に投げた。私はその紙の中身を読んだ。…なるほどね。
ウトト『闇属性・ダークビーム』
ヒューイ『おっと。』
ヒューイは即座にウトトの魔法を避けた。
ウトト『アリス!』
私はヒューイに近づき、魔法を放った。
アリス『無属性・[漢字]拘束[/漢字][ふりがな]リストレイント[/ふりがな]』
私はヒューイを拘束した。ヒューイはその場で座った。そう、動けないのだ。
ヒューイ『はは、さっきまで避けたり相手を倒したりして有利だったはずなのに、僕はあっさり捕まっちゃったなぁ。』
これでよし…!と思っていた。でもその考えが浅はかだった。
私の視界の中に、ランヌが倒れるのを見た。
ウトト『ランヌ!?』
ランヌ『いっ…』
ランヌは頭を抱えて、その場でしゃがんだ。限界がきたんだ。
ウトト『ちょ、ランヌ!?何して…。』
アリス『ランヌ!?』
そういえばこんな話を私は思い出してしまった。
[水平線]
アリス『そういえばあの症状の状態はどうなの?』
ランヌ『ん?ああ、変わらずだよ。ただ、安定剤が効かなくなってきたから、最強は安定剤飲んでねえなぁ。』
ランヌ『そのかわり、もっと魔力や度が強いコンタクトとピアスをつけたけど。』
ランヌ『もっと強い安定剤作ってもらわねえとなぁ。』
[水平線]
そうだ。そういえば、ランヌはあの日安定剤を今は常用していないと言っていた。前まで使用していたから、大丈夫だと思ってた。
あの後ずっと安定剤を飲んでなく、コンタクトとピアスを外したなら、あれは完全に無防備…!!
私は焦り始めた。まだあまり頭では整理できていないが…。けれど、今は『アリスちゃんだお☆』とか言ってる場合じゃないということは理解している。
ヒューイの今の弱点が見えない。だから、ランヌは自分自身を捨てた…。
ランヌ『…俺は大丈夫。だから、少し時間をくれ。』
ランヌは私の方を見た。ランヌの目はより一層光っていたように見えた。
ヒューイ『さあどうする?』
ランヌ『…見える。』
ヒューイ『何が?何が一体見え…』
ランヌ『お前、アリスちゃんを監禁しようとしてるだろ。』
ヒューイ『!!』
え?
一瞬耳を疑った。私を監禁…?一体何を考えているのやら。もし警備有りの牢屋に閉じ込められても、魔法で部屋を爆発させれば逃げれるよね…という考えがわたしの頭に思い浮かんだ。
ヒューイは何も喋らなかった。何か言ってよ!と思うが、…それが彼の目的なのだろうな。
例えヒューイが何も喋らなくても、ランヌはヒューイの感情を読み取ってるんだろうな…。
ランヌ『監禁して、ネットに流すって思ってるらしいが、…、何を狙ってるんだ?』
ランヌ『正直ここまでアリスちゃんに知られてるんだから、全部吐き出したらどうだ?』
ヒューイはそう言われても喋らなかった。でも。このヒューイは恐らくヒューイじゃない誰かなんだろう。
さらにランヌはヒューイに言った。
ランヌ『まあ純白の大賢者が捕まるって相当話題になるだろうな。まさかそれを狙ってるのか?』
ランヌ『お前は今、焦っているな?』
ヒューイ『はっ…、ネタバラシしろとでも?』
ヒューイはようやく喋った。ネタバラシして、笑えるドッキリみたいなら、私は受け入れよう。でもそれが笑えないなら…
ヒューイ『そもそもおかしいだろ?Zランクが捕まるなんて。』
ヒューイ『だから僕は純白の大賢者という肩書きを粉々にしてやろうかと思ってたんだ。』
ヒューイ『まあ、バレても実行するけどね。』
その時だった。ウトトが白い紙を私の方に投げた。私はその紙の中身を読んだ。…なるほどね。
ウトト『闇属性・ダークビーム』
ヒューイ『おっと。』
ヒューイは即座にウトトの魔法を避けた。
ウトト『アリス!』
私はヒューイに近づき、魔法を放った。
アリス『無属性・[漢字]拘束[/漢字][ふりがな]リストレイント[/ふりがな]』
私はヒューイを拘束した。ヒューイはその場で座った。そう、動けないのだ。
ヒューイ『はは、さっきまで避けたり相手を倒したりして有利だったはずなのに、僕はあっさり捕まっちゃったなぁ。』
これでよし…!と思っていた。でもその考えが浅はかだった。
私の視界の中に、ランヌが倒れるのを見た。
ウトト『ランヌ!?』
ランヌ『いっ…』
ランヌは頭を抱えて、その場でしゃがんだ。限界がきたんだ。
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