天 使 の 病 に か か っ て も 。
「っ…う”ぅ…っ……!」
再来した背中の痛みで私は目を覚ました。
7時。
「学校、行かないとな…」
痛む、そして、ひどくだる重い体を起こし、制服に身を包んだ。
『翼!』
一斉に私の名を呼ぶのは、和泉こはねと奈雲琉依。共に私の幼馴染だ。
「こはねに琉依。おはよう」
背中の激痛にこれいつまで続くんだよと毒づきつつ、適当にあいさつを交わす。
「翼、何かあったか?」
琉依に心配そうに声をかけられた。相談したい気持ちにはなるけれども、このことは絶対に駄目だ。
「なんでもない。気にしないで」
「てかどうして琉依は翼のことそんなに気にするのー?」
こはねがにまーっと笑いながら琉依に話を振る。
「そっ、それは…え、ええと…」
急に耳や頬を赤く染めたかと思いきや言葉に詰まりだす琉依が全く理解できず、「さっさと行くよ」と声をかけこの話題を打ち切った。
まだこはねがにまにま笑っているのが不思議で仕方なかった。
___________________________________
【独白】
俺は奈雲琉依。
最近、幼馴染である天野翼の様子がおかしい。
急にため息をついたかと思えば、僅かに顔を歪めるのだ。
まるで、痛み、苦しみに耐えているかのように。
そんな翼が心配で、「何かあったか」と聞くのだが、案の定笑顔で「なんでもない」だ。
何でもないならどうしてそんな様子なんだ、と喉元まで出かかった言葉をぐっと飲み込み、また俺は見て見ぬふり、気づかぬふりをするのだ。
なあ翼。
どうして笑顔で取り繕おうなんて考える?
こはねだって翼のことを心配しているのに。
能天気なこはねでさえ気づくほど、お前の最近の様子はおかしい。
何かあったなら話してくれよ。
そんなに言いづらいことなのか?
小さい頃から、くだらないことばっかり言い合ってきた俺らは正真正銘、
「幼馴染、だろ?」
言ってくれるの待ってるから。
何せ、本当は俺、翼が、
「_好き、だから。」
再来した背中の痛みで私は目を覚ました。
7時。
「学校、行かないとな…」
痛む、そして、ひどくだる重い体を起こし、制服に身を包んだ。
『翼!』
一斉に私の名を呼ぶのは、和泉こはねと奈雲琉依。共に私の幼馴染だ。
「こはねに琉依。おはよう」
背中の激痛にこれいつまで続くんだよと毒づきつつ、適当にあいさつを交わす。
「翼、何かあったか?」
琉依に心配そうに声をかけられた。相談したい気持ちにはなるけれども、このことは絶対に駄目だ。
「なんでもない。気にしないで」
「てかどうして琉依は翼のことそんなに気にするのー?」
こはねがにまーっと笑いながら琉依に話を振る。
「そっ、それは…え、ええと…」
急に耳や頬を赤く染めたかと思いきや言葉に詰まりだす琉依が全く理解できず、「さっさと行くよ」と声をかけこの話題を打ち切った。
まだこはねがにまにま笑っているのが不思議で仕方なかった。
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【独白】
俺は奈雲琉依。
最近、幼馴染である天野翼の様子がおかしい。
急にため息をついたかと思えば、僅かに顔を歪めるのだ。
まるで、痛み、苦しみに耐えているかのように。
そんな翼が心配で、「何かあったか」と聞くのだが、案の定笑顔で「なんでもない」だ。
何でもないならどうしてそんな様子なんだ、と喉元まで出かかった言葉をぐっと飲み込み、また俺は見て見ぬふり、気づかぬふりをするのだ。
なあ翼。
どうして笑顔で取り繕おうなんて考える?
こはねだって翼のことを心配しているのに。
能天気なこはねでさえ気づくほど、お前の最近の様子はおかしい。
何かあったなら話してくれよ。
そんなに言いづらいことなのか?
小さい頃から、くだらないことばっかり言い合ってきた俺らは正真正銘、
「幼馴染、だろ?」
言ってくれるの待ってるから。
何せ、本当は俺、翼が、
「_好き、だから。」
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