【参加型】めろぱかの彼女募集します!(全界隈7月22日〜
相手を守るってことは、相手が傷つかないってこと。
守られる側は嬉しいし、守る側も守りきれたら爽快感を味わえる。
でも、時としてそれは、守られる側を痛めつけることになる。
side 幻界
私には、付き合って約3年の彼氏がいる。
すっごくかわいくて、ほっとけない。そらちゃん、っていうの。
今年の春から同棲をし始めて、3ヶ月後には結婚式も控えている。
「ゆめ、ゆめっ!お腹へった〜!」
こんなふうに可愛く話しかけてきてるのが、彼氏のそらちゃん。
「さっきお昼ごはん食べたばっかじゃん...?」
「うーん....。それもそうだけど、なんかお腹にたまんなかったんだよね〜。」
うそ......
そらちゃんの胃袋は、やばいのかもしれない。だって、さっきのお昼ごはん、ラーメンだよ....?
するとそらちゃんは、かえって前向きになったのだろうか。
満面の笑みを浮かべて私に言った。
「よしっ!おやつ食べに行こっか!」
...............え?
_カフェ_
「ん〜〜っ!おいしぃ〜!」
「そらちゃん、めっちゃおいしそうに食べるね....」
私はそらちゃんに言われるがまま、カフェに来てしまった。
「ゆめはなんか頼まないの?」
そう尋ねられてハッとする。
あ.........頼むの忘れてた。でも....いいかな。
「頼まないよ。そらちゃんの食べてるとこみてる方が楽しい」
「え〜?そうかな〜?」
首を小さくかしげてそらちゃんがそう言った。
かわいいよ、そらちゃん.....!
そんなかわいいそらちゃんを眺められるのが、まさか今日までだなんて思いもしなかった。
_帰り_
私とそらちゃんは、世間話をしながら歩いて帰っていた。
「この前のっきさんがケーキ3つ食べててさ〜」
「え....!?す、すごいね。」
「そうそう。僕の分まで食べちゃってね...?」
「えぇ。どれだけ甘党なんだろ....」
私が言いかけたそのとき
「[大文字]ゆめ、危ないっ!!![/大文字]」
どんっ
キキーッ
「男の子がひかれた!」 「救急車!」 「女の子は大丈夫!?」 「ひき逃げだ!」 「呼吸を確かめろ!」
ほんとに、一瞬だった。
「え................」
もう、言葉を発することができなかった。
そら......ちゃん...?
私の視界に写っていたのは、血を流して倒れているそらちゃんだった。
「..........っ、そらちゃん、そらちゃんっ....!?」
生きてるよね、生きてるよね?
大丈夫、大丈夫。そらちゃんだもん。また笑いかけてくれる。
ゆめ、って笑いかけてくれる。
「ゆ........め....」
かすれたそらちゃんの小さな声が聞こえた。
「っ、そ、そらちゃんっ!?」
「あのね..............」
「うん、なに....?」
「僕、後悔してない....守ったこと....あ、と......ゆめ.....次...会ったら....僕と、結婚してね...大好きっ.......!」
[水平線]
_2年後_
「ねぇ、知ってる?ゆめ。今日、新入社員来るらしいよ。」
「え〜!そうなんだ!」
「はい、一同。起立。新入社員の......」
「そらです!」
顔も、声も、なにもかも。
私の大好きなそらちゃんではなかった。
でも...........わかるんだ、私には。
君は、確実に、私が大好きだった
[大文字]そらちゃんだってこと。[/大文字]
守られる側は嬉しいし、守る側も守りきれたら爽快感を味わえる。
でも、時としてそれは、守られる側を痛めつけることになる。
side 幻界
私には、付き合って約3年の彼氏がいる。
すっごくかわいくて、ほっとけない。そらちゃん、っていうの。
今年の春から同棲をし始めて、3ヶ月後には結婚式も控えている。
「ゆめ、ゆめっ!お腹へった〜!」
こんなふうに可愛く話しかけてきてるのが、彼氏のそらちゃん。
「さっきお昼ごはん食べたばっかじゃん...?」
「うーん....。それもそうだけど、なんかお腹にたまんなかったんだよね〜。」
うそ......
そらちゃんの胃袋は、やばいのかもしれない。だって、さっきのお昼ごはん、ラーメンだよ....?
するとそらちゃんは、かえって前向きになったのだろうか。
満面の笑みを浮かべて私に言った。
「よしっ!おやつ食べに行こっか!」
...............え?
_カフェ_
「ん〜〜っ!おいしぃ〜!」
「そらちゃん、めっちゃおいしそうに食べるね....」
私はそらちゃんに言われるがまま、カフェに来てしまった。
「ゆめはなんか頼まないの?」
そう尋ねられてハッとする。
あ.........頼むの忘れてた。でも....いいかな。
「頼まないよ。そらちゃんの食べてるとこみてる方が楽しい」
「え〜?そうかな〜?」
首を小さくかしげてそらちゃんがそう言った。
かわいいよ、そらちゃん.....!
そんなかわいいそらちゃんを眺められるのが、まさか今日までだなんて思いもしなかった。
_帰り_
私とそらちゃんは、世間話をしながら歩いて帰っていた。
「この前のっきさんがケーキ3つ食べててさ〜」
「え....!?す、すごいね。」
「そうそう。僕の分まで食べちゃってね...?」
「えぇ。どれだけ甘党なんだろ....」
私が言いかけたそのとき
「[大文字]ゆめ、危ないっ!!![/大文字]」
どんっ
キキーッ
「男の子がひかれた!」 「救急車!」 「女の子は大丈夫!?」 「ひき逃げだ!」 「呼吸を確かめろ!」
ほんとに、一瞬だった。
「え................」
もう、言葉を発することができなかった。
そら......ちゃん...?
私の視界に写っていたのは、血を流して倒れているそらちゃんだった。
「..........っ、そらちゃん、そらちゃんっ....!?」
生きてるよね、生きてるよね?
大丈夫、大丈夫。そらちゃんだもん。また笑いかけてくれる。
ゆめ、って笑いかけてくれる。
「ゆ........め....」
かすれたそらちゃんの小さな声が聞こえた。
「っ、そ、そらちゃんっ!?」
「あのね..............」
「うん、なに....?」
「僕、後悔してない....守ったこと....あ、と......ゆめ.....次...会ったら....僕と、結婚してね...大好きっ.......!」
[水平線]
_2年後_
「ねぇ、知ってる?ゆめ。今日、新入社員来るらしいよ。」
「え〜!そうなんだ!」
「はい、一同。起立。新入社員の......」
「そらです!」
顔も、声も、なにもかも。
私の大好きなそらちゃんではなかった。
でも...........わかるんだ、私には。
君は、確実に、私が大好きだった
[大文字]そらちゃんだってこと。[/大文字]
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