【12/21 投稿1周年】私は、傲慢の悪役令嬢なり。
ヘアンナ『ふぅ…』
ユーマから結婚のお申し込みを振った一週間後、私に話があるという申し出があったそうで。私はその人と二人っきりで客室に腰掛けていた。
相手は『[太字]ベルク・メリアッセ[/太字]』だ。メリアッセ家は、反社会派の所謂王族だ。ペペロンチーノ家は、順社会派のため、別の勢力にいた。私が今まであったユーマやルート様は順社会派だったので、気楽だったが、反社会派が順社会派にわざわざ近づくのが実に滑稽で奇妙だ。
メリアッセ家とペペロンチーノ家はどうやら仲はあんまりらしい。ペペロンチーノ家の王も入れるのに戸惑っていたが、私が了承をしたことにより、城に入れた。
いろんな人と会えるのは実に光栄だ。私はメイドと執事に合図しないときは部屋に入るなと言った。二人だけの空間も楽しみたいし、もしピンチな時があったら呼べばいいだけ。私は危険など感じていなかった。何かの交渉?と思うところもあったが。
ベルク『はぁ…さて、やあヘアンナ様。今日もお肌が実にお美しい…。』
いきなり何を言うんだと、少し気色悪く見えたが、私はベルクの話の続きを聞いた。
ベルク『ヘアンナ様のドレス姿…、私どもは見たこともありませんでした。なのにこんなに見惚れてしまうほどの美しさ…!あなた様は、一体どれだけの才能をお持ちなのか。数多の才能がヘアンナ様にあるからこそ、男どもが惚れて寄り付くのですね…!』
はい?と聞き返したくなる。気色悪いのは苦手だ。ベタ褒めしやがるが、もし私じゃなく本当のヘアンナ様だったら釣られていただろう。悪役令嬢が好みそうな褒め方だ。褒美をあげたりしてただろう。
そもそもベルク様の顔が良いのも原因だろう。ベルク様は、私をベタ褒めして、ベルク様のことを好きにさせようとでもしたのだろうか。反社会派のベルク様と結婚…となると、私やペペロンチーノ家は反社会派に所属することになるだろう。私は順社会派の方が気楽に生活できることを知ったので、反社会派には入りたくはないけれど…。
私はこのまま返事をしないのはまずいと思ったので、少し返事をしてみた。
ヘアンナ『あら、嬉しいお言葉、ありがとうございますわ。』
ベルク『ええ。言葉にできないこの素晴らしさは私どもを圧倒させます…!!あ、そうだそうだ。お土産を持ってきたのですよ…!』
お土産?ベルク様は座っていた椅子の左下に置いてあった袋を取り、中身を取り出した。袋の中から出てきたのは、バームクーヘンだった。バームクーヘン?確かに美味しいけれど、なんでバームクーヘンなのかしら。まあ理由なんてなくていいですわよね。
ベルク『ヘアンナ様の大好物はバームクーヘンだとお聞きしたので、私どもが特注で注文した最高級のバームクーヘンです!』
は、はあ…。しかもヘアンナの好みもわかったのでそれはそれでよかったと思った。今まで何が嫌いで何が好きなのか全くわからなかったから、ご馳走を食べる時によく困った。
私は高そうな皿に出されたバームクーヘンを切り、一口食べた。危険とかは何も思っていなかったが、もし反社会派に引き込もうとしてるなら、何もないだろうと思う。普通に美味しかったので、少し誇張したように私は言った。
ヘアンナ『まあ!なんていうこのお味…、とても美味しいですわね!It is delicious!』
ベルク『英語も話せるのですね…!!さすがです!』
ヘアンナ『まあ簡単な英語ぐらいですけれどもね…、How nice!』
簡単な英語しか使ってないが…。ベルクは何回か頷き、まるで「良かったです」と顔で伝えたいのか、ニコニコしている。
ベルクは私の近くにより、こう話した。
ベルク『さあ、本題に入りましょうか。』
ユーマから結婚のお申し込みを振った一週間後、私に話があるという申し出があったそうで。私はその人と二人っきりで客室に腰掛けていた。
相手は『[太字]ベルク・メリアッセ[/太字]』だ。メリアッセ家は、反社会派の所謂王族だ。ペペロンチーノ家は、順社会派のため、別の勢力にいた。私が今まであったユーマやルート様は順社会派だったので、気楽だったが、反社会派が順社会派にわざわざ近づくのが実に滑稽で奇妙だ。
メリアッセ家とペペロンチーノ家はどうやら仲はあんまりらしい。ペペロンチーノ家の王も入れるのに戸惑っていたが、私が了承をしたことにより、城に入れた。
いろんな人と会えるのは実に光栄だ。私はメイドと執事に合図しないときは部屋に入るなと言った。二人だけの空間も楽しみたいし、もしピンチな時があったら呼べばいいだけ。私は危険など感じていなかった。何かの交渉?と思うところもあったが。
ベルク『はぁ…さて、やあヘアンナ様。今日もお肌が実にお美しい…。』
いきなり何を言うんだと、少し気色悪く見えたが、私はベルクの話の続きを聞いた。
ベルク『ヘアンナ様のドレス姿…、私どもは見たこともありませんでした。なのにこんなに見惚れてしまうほどの美しさ…!あなた様は、一体どれだけの才能をお持ちなのか。数多の才能がヘアンナ様にあるからこそ、男どもが惚れて寄り付くのですね…!』
はい?と聞き返したくなる。気色悪いのは苦手だ。ベタ褒めしやがるが、もし私じゃなく本当のヘアンナ様だったら釣られていただろう。悪役令嬢が好みそうな褒め方だ。褒美をあげたりしてただろう。
そもそもベルク様の顔が良いのも原因だろう。ベルク様は、私をベタ褒めして、ベルク様のことを好きにさせようとでもしたのだろうか。反社会派のベルク様と結婚…となると、私やペペロンチーノ家は反社会派に所属することになるだろう。私は順社会派の方が気楽に生活できることを知ったので、反社会派には入りたくはないけれど…。
私はこのまま返事をしないのはまずいと思ったので、少し返事をしてみた。
ヘアンナ『あら、嬉しいお言葉、ありがとうございますわ。』
ベルク『ええ。言葉にできないこの素晴らしさは私どもを圧倒させます…!!あ、そうだそうだ。お土産を持ってきたのですよ…!』
お土産?ベルク様は座っていた椅子の左下に置いてあった袋を取り、中身を取り出した。袋の中から出てきたのは、バームクーヘンだった。バームクーヘン?確かに美味しいけれど、なんでバームクーヘンなのかしら。まあ理由なんてなくていいですわよね。
ベルク『ヘアンナ様の大好物はバームクーヘンだとお聞きしたので、私どもが特注で注文した最高級のバームクーヘンです!』
は、はあ…。しかもヘアンナの好みもわかったのでそれはそれでよかったと思った。今まで何が嫌いで何が好きなのか全くわからなかったから、ご馳走を食べる時によく困った。
私は高そうな皿に出されたバームクーヘンを切り、一口食べた。危険とかは何も思っていなかったが、もし反社会派に引き込もうとしてるなら、何もないだろうと思う。普通に美味しかったので、少し誇張したように私は言った。
ヘアンナ『まあ!なんていうこのお味…、とても美味しいですわね!It is delicious!』
ベルク『英語も話せるのですね…!!さすがです!』
ヘアンナ『まあ簡単な英語ぐらいですけれどもね…、How nice!』
簡単な英語しか使ってないが…。ベルクは何回か頷き、まるで「良かったです」と顔で伝えたいのか、ニコニコしている。
ベルクは私の近くにより、こう話した。
ベルク『さあ、本題に入りましょうか。』
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