side KAITO

俺はいつもどおり、6人で○○の家へ遊びに来ていた。
それなのに....
「落ち着いて聞いてくれ」
俺たちは....今から何を聞かされるのだろうか。

○○の父親は、深く息を吸い、言葉を発した。
「まず......お前たちは、●●の婚約者候補である...ということは認証済だと思う。だが....[大文字]それが、取り消された。[/大文字]」
.......................は？
今....なんて......
「もう一度...はっきり言う。取り消されたんだ。」
ついに現実をつきつけられて胸がぎゅうっと締め付けられる。
嘘.....だろ.....
俺たちの仲を引き裂こうなんて....クソにもほどがある。
いつか....絶対に地位で社会的につぶしたあと痛めつけてやる...(実際のかいてぃーはそんなこと思わないよ！キャラ崩壊ごめんなさい！)
「そして、だ.....。お前たちも、なぜ取り消されたかわからないだろう。その情報は、今私にも情報がまわっていない。だから、手当たり次第情報をつかんで、そちらに送るつもりだ。........そして....。」
「なんや.....」
サムライがいつも以上に不機嫌でぶっきらぼうな声を発した。
「●●の、新しい婚約者候補がもう決まってしまったらしい」
「はぁ........？」
なろっちが、いつも以上にドス黒い感情を表に出している。
「元々、[漢字]姫論[/漢字][ふりがな]めろん[/ふりがな]家は初屋家と仲が良かったから6人が●●の婚約者候補になれただけで、実際に婚約者候補にあがるべきだったのは....その、新しい婚約者候補・[漢字]六奏[/漢字][ふりがな]ろくそう[/ふりがな]家だったんだ....」
は....？待て待て、俺たちはそんなこと父親に聞かされていない。
むしろ....地位的にも、交友てきにも、初屋家と1番仲が良いのは姫論家だって教わってきた。..........なるほど？父親は、嘘をついていたのか。
なぜかは知らないが。
「あのさ、黙って聞いてたらあれなんだけど、ありえなくない？なんか....ほら、話が進むの、早くない？」
そらくんにしては珍しくまともな質問をした。
「話は、我々初屋家と姫論家の見えないところで進行していたらしい。さっき、会議に出たら、その情報が下のものから渡ってきた。........だが、だがしかし。」
ごくり、と息を飲む。
「私は認めていない。」
○○の父親は、いかにも父親らしい表情を見せた。

「六奏家の名前だけはしっているが、まだ中身をよく知らない。そんなやつらに、●●を黙って渡せない。.........と、いうわけで、だ。お前たち。まだ話は確定していないんだ。今すぐ議論を起こせと言っているわけではない。.......言わなくても、わかるな....？」
逆にここでわからないほうが問題だ。
「わかった.....。なにがなんでも、絶対に○○は六奏家に渡さない」
かもめんは鋭い瞳で睨みつけた。
「反論は？」
かもめんがそう聞いた。
まぁ当たり前だけど、反対するやつは....
「なし、ね....。」
当たり前だ。

「いいか。絶対に、●●を六奏家に渡すな。」

side ●●
色々なことを急に話されて脳内でその内容が私はまだ消化されていなかった。

そして....私はすっかり忘れていた。

自分が、転生してきた人間だと言うことを。

だから、私が存在した証拠は、残っているということを...