たとえば、俺が君を好きだとして 。
春。
高校2年生になって初めての席替えの日になった。
先生「よ~し。それじゃあ、今配ったプリントに書かれている配置に移動な~」
生徒「「「「「は~い」」」」」
...私の席は、窓側から2列目の、1番後ろの席。
⦅主人公席の隣かぁ...⦆
内心、席替えに楽しみがなく、つまらなく思っていた私は、誰の隣の席だろうと、どうでもいいと思っていた。
隣の席になったアイツから、あのセリフを聞くまでは。
莉犬「●●さん、これからよろしくね」
●●『うん、こちらこそよろしく~!』
今まで通りの会話。
変わり映えのない日常。
何もかもがつまらなくて、退屈で。
何の為に生きてるんだろ...って何回も思ったりして。
⦅早く学校、終わらないかな...⦆
なんて考えてた時のことだった。
莉犬「ねぇ、●●さん」
●●『え?どうかした?』
莉犬「ちょっと聞きたいこのあるんだけど...」
⦅めんどくさいな。早く終わらしてよ⦆
そう言いたいのを我慢して、私はいい子ちゃんのセリフを使った。
●●『いいよ!何をききたいの?』
莉犬「いや、大したことじゃないんだけど...」
一体なんだというのだろうか。
莉犬「あのさ...変なこと言うんだけど...」
●●『...?』
莉犬「何で君は、笑わないの?」
●●『...え?』