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君にベールを掛けよう。

#1

1話

魔法が当たり前に存在する世界に有る、とある国の北の渓谷街に戦士の父と美しい母の間に双子の子供が生まれました。
双子だけど、ちょっと先に生まれた男の子の名前はルイス・コムストック。ちょっと遅れて生まれて来た女の子の名前はリリー・コムストック。





後に世界を揺るがす双子の名前です。









渓谷街に春の日差しが差し込む5月……
今月の誕生日で10歳になるルイスとリリーは両親に「双子なのに似てないなぁ」と小さく零されるくらい似ていなかった。
父譲りの癖のある茶髪に柔らかさを感じる顔立ちのルイスに対し、リリーは母親譲りのまっすぐ伸びた黒髪に顔立ちはにているが、どこか硬い印象を受ける顔立ち。
二人は性格や得意不得意も反対でルイスは猪突猛進、単純で真っ直ぐ。勉強が苦手だが、剣術など体を動かすのは得意。リリーは思慮深くて、頭脳に頼りがち。勉強や魔法が大好きで得意だが、体を動かすのは苦手。

何もかもが違う双子が唯一同じなのはアメジストのように煌めく紫の瞳だけ。それが双子という事を証明するようだった。
双子は性格は違うが、不思議と仲は悪くない。まぁ、仲良しとも言えないが。


「リリィィィィィィ!!! 遊ぼう!!」
「遊ばない」
「じゃあ鬼ごっこしよ!」
「遊ばない。私じゃなくてミカエルくんと遊んだら」


暗に嫌だと言っているのにしつこく何度も誘ってくる片割れに若干苦手意識を持ちながらリリーはパラパラと本の[漢字]頁[/漢字][ふりがな]ページ[/ふりがな]を捲る。因みに彼女の耳には「ミカエルじゃなくてガブリエルだよ」というルイスの訂正は入っていない。
その後も何度かルイスはリリーを鬼ごっこに誘ったが、結局リリーは首を縦には降らなかった。ルイスは諦めたのか、しょんぼりした様子で階段を降っていった。


「また明日誘うね。」


……諦めてなかったらしい。

作者メッセージ

うっかり消してしまったので上げ直しです。

2024/04/14 16:22

白鯨 ID:≫972W/z4G4BVy6
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