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ハイキュー学園、全員集合!!

#11


●●『私、ちょっと前まで
        不良やっててさ』
●●『あんまり上下関係好き
     じゃないし、そこら辺の
     区別は先輩って言葉で
     一括りしてた訳』
岩泉「だから、先輩」
●●『そう、まぁ…実際の所は
      敬語も嫌いだしね(^^)』
●●『って言っても、前の学校は
      ここと違って校則厳しくて』
●●『不良だけど校則だけ破って、
     勉強は頑張ってやるし、
     先生の手伝いとかも
     めっちゃしてる、
     真面目な不良だったわけ』
●●『…なんだ真面目な不良って
           …まぁいいや』
●●『そんな私も頑張って人と
         関わろうとした』
●●『いうても不良だしね』
●●『勉強が嫌いな私はその
      当時クラスメイトの
       2人に勉強教えて
         もらってた』
●●『勉強ホントに嫌いだけど
      成績下げるわけに
       行かなかったから』
●●『だけど2人は…良い環境に
       いたわけじゃなかった…』
岩泉「…」
●●『…いわゆるいじめだよね』
●●『何となく気付いてた』
●●『だからどうにかしようとした』
●●『でも…なにもないって…
      …ずっとはぐらかされた…』
●●『だから…自分でアクション…
      …起こすしかないって思った…』
●●『…でも…手遅れだった…』



●●『…数日後に…意識がない
      状態で病院に…
       …2人は…運ばれた…』
岩泉「…」
●●『…自殺だってさ…でも息が
      あったから…未遂で
       終わった…不幸中の   
        幸いってやつかな…』
●●『それで私…無性に腹立って… 
      …いじめっ子にも…自分
      にも…それで…我を
      忘れてて…いや…こんなん
      言い訳に過ぎないか…』
岩泉「…」
●●『私は…私は』
岩泉「…●●、落ち着け」
●●『…うん…』

●●『…いわば私は…』




●●『…人殺しなんだよ…』
岩泉「…」
●●『…実際は半殺しだったけど…
      …あんまり変わんない…
       …人殺しとも…[漢字]いじめっ子[/漢字][ふりがな]アイツら[/ふりがな]とも…』
●●『しかもその時
      分かった事で…その…
      …いじめは…私が恨み
      買った…不良ばっかり集めて…
      やってた…いわゆる
      逆恨み…とかってやつだよ…』
●●『…それから私は…なにもかも
      いやになって不登校…
      …前の高校も中学近かったし…
      …同じ人も多くて…
       …行くの辞めた…』
●●『…だから少し離れた…
         …ここに来た…』
●●『…別に誰を傷つけたい
      わけじゃない自分の存在で…
      …なにもかもが壊れてしまう…
      …それ以上の悪夢ってなに…?』
●●『私は誰かを殺したいわけ
      じゃない…下衆なことを
      したいわけでもない…
      …ただ…ただ…仲間のために
      頑張る強くてカッコいい奴に
      なりなかっただけなのに…
      …それだけなのに…だから
      辞めたかった…もう希望
      なんて感じるのは…辞めたから…
      …理想を見るのを辞めたから…』
岩泉「…」
●●『…なのに…それなのに…世間
      一般には悪く捉えられる
      私の存在を…誰も…誰も…   
      …否定してくれなかった…』
●●『…余計…真実を言うのが…
          …怖くなった…』
●●『…でも皆は…あの人らは…
      …ありのままの私を
      受け止めるって言って
      くれた…だから…元に戻る
      のも…少しはありなん
      じゃないかって…そんな
      ことも思った…』
●●『…だけど…やっぱり…囚人に
      付けられる足枷みたいに
      重くて取れない過去を…
      …忘れることなんて…
      …簡単には…できない…
       …から…もう良く…
         …分かんないの…』
岩泉「…」
●●『…やっぱり…引くよね…』
岩泉「…お前カッコいいな」 
●●『…え…?』
岩泉「今話してた●●は
      本当の●●何だろ?」
●●『…多分…』
岩泉「だったら、今の
    ●●の方が断然良い」
岩泉「なにが過去だよ、変えられねぇ
    ものばっかり見てどーすんだよ」
●●『…』
岩泉「そんなもの見ててなにになんだよ」
岩泉「勝手に塞ぎ込んで自分の存在
    否定して、なにが面白いんだよ」
岩泉「確かに、そういう事実があった
    かもしんねぇ、でも俺からは
    お前が極悪だったりクズ
    だったり、そんなどうしよーも
    ねぇ奴には見えない!!」
岩泉「それが確かな事実だ!!」
岩泉「クヨクヨして苦しむ暇あったら
    どうすれば幸せでいられるか
    理想の自分であれるかを
    考えろ!!話はそれからだ!!」
岩泉「他の奴らが否定しても、俺は
    お前を否定しない!!
     断固としてだ!!分かったな!!!」
●●『…そっか…』
●●『…決めた、自分に
       嘘付くの、辞める』
●●『どうすれば全員幸せに                
      なれるか考える
       自分もそれ以外も』
●●『岩泉先輩、ありがとう』
岩泉「礼を言われる程のことは
         言ってねぇべや」
●●『先輩もカッコいいよ
      私のヒーローなのかもね』

●●『じゃあそろそろ帰るよ!!
        本当にありがとう!!』


岩泉「…」
岩泉「…ヒーロー…か…お前の方が
    よっぽどヒーローみたいな癖に」




及川「ねぇねぇ岩ちゃん、
    何かご機嫌じゃない?」
岩泉「まぁな」
及川「えー!!どーしたの、教えてっ!!」
岩泉「うるせぇ」
及川「岩ちゃん!!教えて!!」
岩泉「だまれグズ川」
及川「省略しないで!!」
岩泉「グズ及川」
及川「言い直さなくて良い!!」

作者メッセージ

I・WA・TYA・N・☆

2023/07/30 08:31

のん ID:≫upbdqonugvBHs
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