私はヒロインに憧れてないのにヒロイン交代させられた件
あの日は、蝉がうるさくて、30度近くの、真夏日だった。
「じゃあ●●ちゃんが鬼ねー!」
「○○ちゃん頑張って!」
「あいつ鬼かよ、楽勝やろ」
『はは...頑張るねっ!』
あつい.....
「じゃあ10秒数えてね!」
『うん...!わかったぁ....』
「逃げろー!!」
「わぁーっ!!」
『1...2...3.....』
『...10!』
『いくよー!』
疲れた....あれ?まだ、走ってないのに....
タッ
あれ?なんか...重い....?
「●●ちゃーん!こっちだよー!」
『はぁーい...!いまっ..行くよー!』
『はぁはぁ.....』
疲れたぁ.....トイレ....
『ふぅ....』
なんかいつもなら、汗出るのに、今日は出ないなぁ....?
子供の頃の私は、「まぁ、今日はそういう日なんだろう」と思っていた
けど
くらっ
『....?』
なんだろう?立つのが...辛い...?
『.....!』
私は唐突に後ろへ倒れた