「あの、タクと部屋、別なんですか？」

「えぇ。なにか？」

いや。タクがいたほうが安心できるから..........

「キシは、俺と一緒がいいんだって」
タクはキシの心を読むように言った。

「ね？」
「うん」

タク、マジでありがと。

「分かりました。それでは、一緒にします。では、とりあえず部屋にご案内します」
「はい！ありがとうございます！」

「ここです」
わぁぁ！
ひろーいフッカフカのベッド！
そして、シャンデリア！
な、ななななぁ！
すごーい！

「はぁぁぁぁぁ⤴！！！！」
「気に入っていただけたようで何よりです」

「めっちゃ、気に入りましたっ！タクは？」
「あぁ。スゲーーー、ここ」
タクの目がキラキラと光っている。

この顔、なんか、久しぶりに見るなぁ。

「では、次に―――」



　僕たちは色々なところを見学させてもらった。
僕たちがこれから住む場所はとっても良かったのだが、一つ、疑問がある。

「あの、なぜ、僕たちが騎士とか剣士にならないといけないんですか？」
「それはですねぇ......」
若い男の人の顔が曇る。
ん？
聞いてはいけないことを聞いてしまった！？
ま、まぁ、気になっていたからね....聞いたんですが.....なんか、ダメだったようですぅ.....

「実は」
　
フムフム....
つまり、まとめると

この国はとても小さい。嫌がらせかと思うほど、周りがデカすぎ。
そして、戦力を周りが100とすると、この国は40。
だが、技術力はスゴイ。宝石などが埋め込まれたアクセサリーを周りの国の職人より早く仕上げる。

ま、そういうことで、戦力がほしいんだとか。

でもさ、なんで僕なの？あ。間違えた。『僕たちなの？』

僕より、運動神経抜群な人を召喚してこようよ？
なんで、僕（たち）なのさ？　　　

ま、楽しいから良いけど！！


「君たちは、[漢字]神からあたえられた能力[/漢字][ふりがな]ゴッド・ギフト[/ふりがな]を持っている。」
はぁ。確かにそうだとは思うけど。
あれ、[漢字]神からあたえられた能力[/漢字][ふりがな]ゴッド・ギフト[/ふりがな]っていうんだ。

「ね、騎士！剣、持ったことある？」
なぜか、嬉しそうにタクが聞いてきた。

『キシ』が『騎士』になっているのはなぜでしょうかぁ？（へへへっ....　by作者）

ま、いっか

「あのさ、タク。本物の剣を持ったらダメでしょ？危険でしょ？」（なぜか、親目線！？）
「はぁ？俺はもう子供じゃねえんだよぉ？あと、質問に答えてよぉ！」（タクは子供目線！？）
「子供とか大人とかそういう問題じゃないの！」
「ふぇーん」
なんだ、そのうなずき方は？
理解したのか？してないのか？ドッチナンｄ――（パクリ？みたいなのになるので途中までにしておきます...　by作者）

「私はこれで失礼します」
あ。あの若い男の人、まだいたんだ。

「あの、最後に名前だけ伺っても？」
「あぁぁぁ！申し訳ございませんでしたっ！私の名前は、ライリー・ヘビーです。『ライリー』と呼んでいただけたらすぐに来ますので。それでは！」

すると、ライリーは消えてしまった。

「おい！さっきの見たか！？スーって消えていったぞぉ！魔法かなぁ？」
めっちゃ興奮してんじゃん....