- 閲覧前にご確認ください -

※本作品の作者は、この作品において自演コメントなどは一切しておりません。ご理解の程宜しくお願いします。

文字サイズ変更

異世界から帰ってきたら、最強になったことに気づいてしまいました。

#9

第二章『最後の晩餐』三話「あの言葉」

寝る準備をしていると、いろいろとあの言葉について考えてしまった。

優はもしかして何者かに言わされている…?でも異世界から元の世界にわざわざ来て、優に言わせる魔法をかけるって、少し面倒じゃないか…?とは言っても、異世界から言わせるっていうのも、かなり難しいことだ。"上級魔物"や、"上級者"しか使えないのではないか…。

…上級魔物、上級者の話はまだだったな。

まず上級魔物について話す。基本的には、異世界の化物、モンスターの中で特に強い魔物だ。魔物は、初級魔物、中級魔物、そして上級魔物。ざっくり分けられているが、中級魔物と上級魔物は差が大幅に開いている。だから上級魔物はあまりいなく、倒したらラッキー程度にいる。

上級者は、魔物を倒す者。これも初級者、中級者、上級者とわかれている。俺は異世界生まれじゃないし、なんならこの世界で生まれた。だから、初級にも、中級にも、上級にも入れない。ただの人間ってわけだ。異世界には人間はいないけどなw

でも俺はレベル的には…中級者程度だろう。手を進めていると、急に裕太と颯太が枕投げを始めた。それにあかりがため息をつく。そして健二が止めてくれた。はあ、しっかりやれよ、と思った。

そして布団の準備ができると、みんなが布団の中に入り始めた。

あかり『そろそろ寝ないとね、もう9時半。寝ないと。』

颯太『ちょっと待ってよ。親に連絡しないと、迷惑かけちゃうよ。』

裕太『それなら安心して。もう全員の親にした。』

颯太『よかった〜、ありがと。』

みんなが喋っている。俺は枕を抱きしめる。ああ、いつもこんなふうでいいのになと思う。布団はふかふかだ。失礼だが、家とは違う。

でもそんな時だった。楽しかった時は、あっという間に過ぎた。

【こっちへおいで。】

!?

声がした。今、声がした。

だが、みんなは気にしてないのか、聞こえてないのか、まだ喋っている。

そして裕太が俺の異変に気づいたのか、話しかけてくる。

裕太『おい海渡。どうした?そんな驚いた表情してさ。』

裕太は完全に気がついていなさそうだ。

海渡『ちょっとお手洗い行ってくる。』

裕太『オッケー』

おかしい、何かがおかしい。

【こっちだよ、こっち。】

っ…?また声だ。

【ほら、玄関の前においで。ねえ。】

体が吸い込まれるように、いや、行きたかったのかもしれない、俺は玄関の前に行った。

【君が、約束を破ったせいだよ。】

その瞬間、玄関のドアから複数の手が伸び、俺を掴んだ。

俺はすぐに手を切った。俺を掴んだ手は離れたが、切られた手は徐々に回復していく。こいつ、この世界の奴ではないな?

まだみんなは気づいていない。よし、騒ぎにならないようにさっさと対処しなければ…

【君は、異世界で魔王を倒した人間だねぇ?】

海渡『…は…?』

なんで知っている…!?だが、そういう発言をするということは、すぐに異世界にいる魔物か生き物ということがわかった。喋れる魔物だって沢山いる。勿論、この世界の言葉だって、覚えればあとは忘れない。魔物は記憶力が高い。

【今日を、君の最期にしてあげるよ。】

随分とやるきだな。相手は手を伸ばしてきた。

相手の手は厄介だ。切っても切っても回復できるということがさっき分かった。だから、もう二度と手を動かせないように、止める。

海渡『[漢字]施錠[/漢字][ふりがな]ロック[/ふりがな]』

俺は生活魔法の施錠で、相手の手を使えないようにした。

【…はっ、酷いじゃないか。】

海渡『酷いのはお前だ。』

【よく聞け、今アリルエル様は、至高の食物を探している。究極の美味、だっけなあ。あたしはそれを探してるんだよっ!】

アリルエルという方は、上級者の一人だ。最強とは言えないが、上級者のため、強いだろう。勿論上級者も少ない。

【あたしが見つければ、魔物でも、究極の美味を見つけたら、許される!あたしはとにかく上級者に認められて、上級者の味方になり…いつかは…はっはっ。】

やばいこと企んでそうだ。だがなんでここを当てにしたのか。くだらん。

海渡『…そんな上級者を困らせようとする君には、魔法をかける。』

海渡『魔物で生まれて悪かったね。』

海渡『[漢字]地獄への招待状[/漢字][ふりがな]ヘルズクレスト[/ふりがな]』

作者メッセージ

急展開だ…!
次回も楽しみにしてください!

2023/05/02 22:03

縺薙≠繧九s ID:≫26DVe3GDPCqKs
続きを執筆
小説を編集
/ 100

コメント
[20]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL