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【完結済み】漆黒の大賢者様

#44

final story『純白の大賢者様』十四話「漆黒レボリューション」

私はヒューイに近づいた。

ヒューイ『やっと出てきた。今まで隠れてどうしたの?』

どうしたのじゃない。私が聞きたいのだ。…まあこれが思いやりというのだろうか。

アリス『それにしても、漆属性ってまるで無属性みたいな魔法ばかりね。「眠り」なんて、無属性で「夢」とか「睡眠」とかあるじゃない?』

ヒューイ『さあね。でも、もっと簡単にいえば、無属性を大幅に強化したものとも言える。』

ヒューイ『漆属性・爆発』

ドカーン!!!

アリス『危ないわね。流石の威力だわ。一体どうしちゃったのかしら。』

ヒューイ『いつもの僕だよ。』

まるでヒューイじゃないようだけど、自我があったらびっくりするだろう。私を捕まえる考えをしていたということだから。

そもそも何で私を捕まえようと…?わざわざこんなところまで来て。面倒なはずなのに。

よほど何かあったようね。

あまりヒューイを傷つけたくないけど、もうこんな事態になったなら仕方がない。彼が魔法を使うなら、私も魔法を使って対抗しないとやられる___

ヒューイ『漆属性・眠り』

アリス『無属性・シールド』

ヒューイ『漆属性・破壊』

私のシールドはヒューイの魔法によって破壊された。シールドを破壊だなんて、あまりにも滑稽で、爆笑できるだろう。でもそんな場合じゃないなんてわかっている。

アリス『あら。派手に強引ね。』

アリス『火属性・ファイアーボール』

ヒューイ『漆属性・吸収』

ヒューイは瞬く間に攻撃をしたり、守ったりしていた。私と早さは同等だった。いつの間にこんなに成長していたんだろう。私が知らぬ前に…

いや、私はヒューイを知らなすぎた。

ヒューイ『漆属性・破壊』

アリス『何を破壊する気かしら?』

ヒューイ『君を捕まえれないなら、倒すのみ。』

アリス『…そっか。』

アリス『もう私の知ってるヒューイじゃないんだね。』

私はそう言った。ヒューイは黙ったので、私は話をそのまま続けることにした。

アリス『私はヒューイのことについて知らなすぎた。…でも、』

アリス『いつものヒューイになってよ。もう何もいらないからさ。』

私はそう言って、手を差し伸べた。私には今のヒューイが闇に見えた。いつのまにか、今私が光に見えるようになっていたのである。

ヒューイ『…漆属性・爆発』

アリス『…』

私は自分のことを心配せずに、守備魔法も何も使わずにそのまま手を差し伸べ続けた。いつの間にか私はヒューイを歓迎しようとしていた。漆黒の大賢者になったあの日から、私は少し心配になっていた。純白の大賢者と敵にならないか、と。

私たちは[太字]永遠のライバル[/太字]と言ってもいいくらい、仲が良くなっていた。

だから私は受け入れようとした。…実は、もう私は諦めかけていたのかもしれない。ヒューイに攻撃できなかった時点で。

私はヒューイの攻撃を…

[大文字][太字][大文字][中央寄せ]受けなかった。[/中央寄せ][/大文字][/太字][/大文字]


何があったのか一瞬わからなかったが、声がした瞬間、何が起こったかすぐに理解することができた。


??『何故無防備だったんですの!?まあわたくしの守備魔法でギリギリ守れましたの〜』

???『アリスちゃん、焦ってそうだから来てあげたぜ。』


アリス[漢字][/漢字][ふりがな][/ふりがな]『…!!…ウトトとランヌ…!!忙しかったんじゃ?』



ウトト『たまには頼りなさい。わたくし、助けに来ましたわ〜!』

ランヌ『忙しいことやるより、アリスちゃん守ることが一番大切だろ?』


作者メッセージ

十六話で最終回予定…!!
続きもよろしくお願いします…!!

2024/03/05 17:17

縺薙≠繧九s ID:≫905K2bUGI9WHg
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