文字サイズ変更

落ちこぼれ令嬢は2回目の人生で最強の魔獣使いになる

#3


目が覚めるとそこは見慣れない場所だった。ふかふかのベットと、天井には豪華なシャンデリア。ドアの横には私の専属メイドであろう人が立っている。彼女は私の目が覚めたことを確認すると、医者……のような老人を連れてきた。
「ティアナ様、目が覚めたのですね。あなたが倒れて気を失ってから、もう3日も経ちましたよ。この屋敷の者は皆心配しております」
ティアナ……?もしかして私のこと?私は……ティアナ……ラピズリー、なの?
「っっっ!!!!」
途端私は激しい頭痛と、悪寒、吐き気に襲われた。
「「ティアナ様っっっ!!!!」」
専属メイドと先程の老人が声をあげる。
思い出した……!私は、私には[太字]前世の記憶[/太字]がある!!なぜもっと早くに思い出さなかったの?あんなに充実した日々を送っていたというのに……。ん?ということは、私はもう死んだの!?じゃあなんで今ここに?……ああ、なるほど。前世で漫画とかの読みすぎかと思ってたけど、これはいわゆる[太字]“転生”[/太字]をしてしまったのか。それにしても、ティアナ·ラピズリー、か。どこかで聞いたことあるんだよなぁ。どこだっけ?
「テ、ティアナ様?」
「うーーーん……」
「あ、あの~?ティアナ様……?」
「んーーー……。あーーーっ!!」
“アレ”だ!私が前世でこよなく愛していたアニメの「無能剣士は[漢字]絶対王者[/漢字][ふりがな]ヒーロー[/ふりがな]になりたい」に出てくる魔獣使いの令嬢!!うっそー!ティアちゃんに転生したの!?めっちゃラッキーじゃん!あ、でも……ティアちゃんって令嬢生活が嫌いになっちゃうんだった。だからこのラピズリー家からも出ていっちゃう……、確か12になった日に。今は、6歳くらいだな見た目的に。
「ティアナ様?大丈夫ですか?」
回想シーンに出てきたティアちゃんの口調は……?
「ありがとう。だいじょうぶよ。しんぱいしないで」
幼くしないと怪しまれるかも……。気を付けよーっと。
「ひとつおききしてもいいかしら?」
「ええ、もちろんです」
「わたくしは、たおれるまえになにをしていたの?」
「お嬢様は魔獣使いのお師匠様と共に[漢字]死の森[/漢字][ふりがな]カンクフォレスト[/ふりがな]におりました。しかし、そこではぐれてしまい、魔物に襲われたのだと思われます」
「そうなのね……」
ティアちゃんは確か、最強の魔獣使いを目指してた。でも、その旅の途中で主人公をかばった拍子に亡くなっちゃうのよね……。
「あの!もうしわけないんだけど、わたくしひとりにしてくださいません?すこし、かんがえたいことがあって……。かみとペンもよういしてくれたらたすかるわ」
「お嬢様のためならばなんでもいたしますよ。紙とペンはこちらでございます」
「ありがとう。かんしゃするわ」

2024/02/13 15:27

三日月あいか ID:≫rpCd2edMEtxgE
続きを執筆
小説を編集
/ 3

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL