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この小説は火産霊 美卯様の「英雄高校生徒です!」の番外編です。
コメント欄にて許可を貰って作らせて頂いてます。

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【英雄高校生です!】うちの子番外編!

#3

ヴァイオレットの朝

[]は電話。会話は頑張ってドイツ語だと思ってくださいね。


[水平線]



[聞いているのかヴァイオレット!?]
『はいはい聞いていますよ、お父様。いやもうお父様じゃないけど。』
[何を言ってる、私は[漢字]お前[/漢字][ふりがな]ヴァイオレット・フローリー[/ふりがな]の父親だ!]
『まだ言ってるの?』


コレが最後の電話になるからって変に温情を掛けて電話取ったのは悪手だったわ。そう思いながらヴァイオレットは学校に行く準備をする。
朝のシャワー浴びて水分を含んだ白い肌にボディークリームを優しく塗り込んでから顔のスキンケアを始める。


[いいか? 絶対にアイツとも離婚せんし、お前とも絶縁する気はないからな!]


赤いケースに入った化粧水を顔にまんべんなくつけて潤いをプラス。


『貴方がその気でも私とお母様は別でしょ? 私は幼少期に精神的虐待を受けたって裁判所や病院は認めてるし、お母様は長年貴方に与えてきた言葉と行動で今や病院から正式に夫源病の診断書が出されてるわ。逆にこの状況で別れない方が珍しいんじゃないかしら。』


大学の頃の知り合い(付き合いは1年)にお勧めされた乳液を軽いマッサージをしながらつける。
寝てる間に顔に溜まったむくみを頬に流して、首に流して、鎖骨に流し込む。


[絶対に、離婚しない……絶対に……]


乳液が乾いてから下地代わりに日焼け止めを顔全体に塗る。
日焼け止めでもムラになるのは嫌だからしっかり鏡を見ながら広げていると、小規模の肌荒れを発見。
今日はチョコレート系のお菓子は食べれないわ。
残念そうの呟くヴァイオレットの言葉はマイクモードに設定されているから相手に届く筈だが、スマホからは壊れた機械みたいに同じことしか聞こえてこない。
ヴァイオレットは雪吹雪の様に冷たい瞳でスマホを見下ろし、絶対零度の声で一言だけ言って通話を切った。ついでに電話番号を変えた。



白くて長い足を80デールのタイツに閉じ込めて制服を着る。
昨晩にアイロンをした甲斐あってか、皺一つない制服は来ていて気分が良かった。
今度の連休にはクリーニングに出してプロの人に手入れしてもらおうと考えながらベランダの植物たちに水を与える。
まだ気候が穏やかな春だからいいけど、日本の夏は特別暑いと聞くので植物たちをどうするか考えないと。

朝から元父親からの不愉快な電話があったけど植物の水やりをしたおかげで大分落ち着いたわ。
なんだか今日はいい日になりそうね。








相澤「おいヴァイオレット。さっきから職員室にお前の父親を名乗る人物からの電話が鳴り止まない。なんとかしろ。」
ヴァイオレット「アラぁ、それは大変。そんなお困りの先生にソイツを黙らせるとっておきの言葉をお教えしましょう。」
相澤「はぁ?」
ヴァイオレット「“黙れよこの《〜規制〜》野郎”って言えば大体静かにしてくれますよ。」
相澤「………ヴァイオレット・フローリー、放課後に職員室に来い。反省文の説明をしてやる。」
ヴァイオレット「えっ、今ぐらいの言葉に反省文がいるんですか!?」

作者メッセージ

意外と口が悪いヴァイオレットちゃん。
ちなみにヴァイオレットは父親の事が死ぬほど嫌いですが、母親と祖母は大好きです。
その理由は前回を見てくれたら雰囲気で分かると思いますが、追々詳しい話を載せるつもりです。



つもりです。

2024/01/29 01:23

三毛猫 ID:≫92AMLsj.b0ZNg
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