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色がない世界で

#1

1.灰色の世界で

「はぁ、、、」
いつもの景色。もうとっくのとうに見慣れた。いや、見慣れたというよりみすぎたという方が正しいだろうか。

「ここの街はぜーんぶ汚いものばっかり。」

眩しいくらいの電光看板、顔のいいホスト、酔っ払い、そこら辺で死にそうになってるホームレス、きらびやかな洋服を見にまとったキャバ嬢とソープ嬢、なんてものは普通にいる。

「腐ってんなぁ、、ここは。」

人からみたら、こんなにも明るくて眩しいくらいに色がある。あるはずなのに、僕からみたら、灰色みたいに色がないように見えてしまう。

「現実知りすぎた人の末路、かなぁ」

僕はまだまだ未成年。普通ならまだ義務教育を受けている年齢だ。なんで、義務教育を受けてないんだって?そんなの簡単だよ。親が僕のことを捨てた。ただそれだけのことだ。ここの街にはこういう人間ばかりいる。心が腐っているか、金が欲しい奴ばかりだ。

「はあ、、、だりぃ、、」
重い足を動かして、僕の居場所へ向かう。とは言っても楽しくないしだるいけどね。

作者メッセージ

初投稿です。頑張ります。

2024/01/06 18:33

らい ID:≫ipHi1LlP7lw5A
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