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色がない世界で

#51

最終回

____数年後…
今日は瑞希の命日の11月23日。
冷たい冬だった。
俺は花束を持って、お墓に向かった。
そのお墓には深影、瑞希、麗香と並んでいる。
湊「久しぶり、瑞希。一年ぶりだね。」
早速持ってきた花を墓に添える。
湊「最近全然これなくてごめんね。警察の仕事が忙しくてさ。」
湊「…ちゃんと、深影と麗香の墓参りにも来てるよ。」
彼らが亡くなった後も警察の仕事を続けている。
それと同時にボランティアのカウンセラーとしても活動している。
彼らのような境遇の人たちを救いたいから、という一心で動いている。
湊「カウンセラーのボランティア、結構評判いいんだ。」
そしておまけのお菓子も添えた。
湊「ごめん、こんなのしか添えれなくて。」
湊「俺も”あっち側”に逝ったらその時はもうちょっといい物あげるからさ笑」
なけなしのお菓子も添え、きれいな青色の花も添えた。
青色の花の種類は薔薇。
青色の薔薇は元々作ることができなかったから、不可能、という花言葉だったが
現在では作れることができるため、奇跡、夢かなうという花言葉に変わったのだ。
湊「ねぇ、瑞希。青色の薔薇の花ことば知ってる?」
湊「元々は不可能とかっていう意味だったんだけど、今は奇跡、夢かなうっていう花言葉に変わったんだってよ。」
湊「…もう、この世界で君に会うのは不可能かもしれない。」
湊「でも…青色の薔薇が作れるようになったみたいに、俺たちもまたどこかで会うことができたら…そういう奇跡が起きたらって夢を抱いているよ。」
湊「何年かかるかはわからないけど…絶対に会いに行くよ。」
湊「だから気長に待ってて。」
湊「そして…手紙のあの言葉。」
湊「大好きって言葉さ。」
湊「瑞希がどんな意味で言ったのかはわからないけどさ…。」
湊「俺も大好きだよ。」
湊「…ばいばい。また来るから。」
なんとなく自分で顔が赤くなっていくのがわかったから
ここらで帰ろうと思った。
帰るときに、背後に誰かの声が聞こえたような気がした。

[太字]「ばーか。」[/太字]

って。

作者メッセージ

終わった~!!!
こんにちは!作者のraryです。
まず最初に、完結おめでとう~!!!自分!!!!
よく頑張ったよ…こんなくだくだ小説…。
ってことで今回は「色がない世界で」のあとがきでございます。
まぁ、今回はどういう感じで構成を決めたか…などなど
裏話的なのを話したいと思います。

まず主な登場人物は、リーダー君と瑞希と麗香です。
本編ではこの3人が片方だけ血のつながった兄弟なことが判明されています。
実はですね…これ最初から考えてた設定じゃないんですよ笑
瑞希と麗香は、最初の7~8話くらいかな?から双子設定にしようって
思ってたんですけど、リーダー君は特になにも考えてませんでした笑
なんでリーダー君も巻き添えにしたかというと
もう全部巻き込んで、全部不幸のどん底に落とそう!って思ったからです笑
この作品は元々、このNovelcakeの作品の中でも
めちゃくちゃに重くて、不幸で、見るのがつらくて、
気持ち悪いリアリティがある作品にしたかったんです。
最終的にはリアリティのかけらもないんですけど…笑
でもそんな作品を心掛けました。
ですが、最後は切ないけど前を向こう!的な感じのエンドにしようと思って
ああいう感じにしました。
湊君、途中から登場してきましたがだいぶキーパーソンなキャラクターでしたね…笑
私も彼をそういう想定で書いてたわけでなく…笑
ただただ看守役、ただそれだけで書いてたんですけど
それだと完全に瑞希くんがダークになってしまうので、彼の心の希望として
そうしました。
そしてこの最終話の投稿日は11月23日。
そう、瑞希くんの命日です。
ほんとなら0:00に投稿したかったんですけど無理でした…。
ここもこだわりました!
そういうところも見てくれる人がいると信じて、その日に投稿しました。
麗香ちゃんは…なんかもう…はい笑
最初は最終回で、湊くんみたいなキャラにしようと思ってたんですよ。
前を向いて生きていこう!的な。
でも最後終わらせるときに、
あれ、これじゃあうまくいかんぞ…よし、〇そう。
そう思ってこういう感じにしました笑(←サイコじゃないですよ??)
リーダー君はもうこの二人を狂わせた張本人ですね。完全に。
じゃないとここまで二人は復讐に燃えることもなかっただろうし
そもそも兄弟なことすら、わからなかったじゃないかな…。
そういう世界線の方が幸せそうですけどね…。
まぁ、ここら辺であとがきは終わります。
あとはご自由に考察でもなんでも自由に!
それでは、次の作品で会いましょう。
ばばい

2024/11/23 01:58

rary@ぼちぼち活動開始中 ID:≫.pW3N8u9QP9cU
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