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めろんぱーかーの絵師を努めたら愛されました。

#3

さんわ

side ●●

「っ、はぁ、はぁ...」
私・●●は今絶賛遅刻中です.....!!!
いつも通りの朝だったら、7時半頃には必ず家を出てるのに...!
こうなってしまったのは、昨日のせい。
めろんぱーかーさんからイラストのお願いをされて、返事をして....そしてそのあとずっとDMでやりとりをしていた。結構深夜までやりとりしていたから...

こんなこと考えてるひまはない...!早く行かなきゃっ...
さっきよりも走るペースを上げて、私は一歩一歩学校へ近づいていった。
運動が苦手な私にとってはものすごく苦痛だ。

すると、もう学校まであと一歩の角のところで、誰かにぶつかってしまった。

[大文字]どんっ[/大文字]


「きゃ....!」
どんっ、と効果音がつきそうな音を響かせ、私は地面に倒れてしまった。
いたた........

「大丈夫ですか!?」
私が謝る前に、ぶつかった人は私に声をかけた。
急に声をかけられ、うまく返事ができなかった。
「あ、だ、大丈夫です...」
すると、その人は笑顔でこう答えた。
「よかったです!すみませんぶつかってしまって。では...!」
「あ...!」
相当いそいでいるのだろう。
結構あわてた表情をしていた。
急いでいる人にぶつかっちゃって、申し訳なくなってしまう。
というか....さっきの人って、性別はどっちなんだろう....
その人は、声も顔も中性的だった。
あ、せ、性別とか、この現代社会で考えちゃいけないよね、、!!
嫌な考えを脳内で削除してから、私は再び学校へ足を運んだ。



学校
いざ教室を目の前にすると、やっぱり入れない。
もうホームルームが終わりかけている。
ここで教室に入るか入らないの選択だったら、もちろん入るを選択する。
でも.....なんか怖い.....
そう思っていると、うしろから声をかけられた。

「あれ?どうかされましたか?」
ふいに声をかけられてうしろをふりむく。
え......!
「え.......あ、さっきの....」
「あ......!教室、入らないんですか?」
その人ははっとした表情をしたあと、すぐ質問をなげかけた。
「あ、入りたいんですけど....その、遅刻しちゃって.....」
するとその人はすぐに察してくれて、安心できる返事をくれた。
「あー....。入りにくいですよね。じゃあ、私と一緒に入りましょうか!」
「.......あ、あなたも遅刻......?」
や、ばっ.....!し、失礼なこと聞いちゃった....!
「いえいえ違います!wプリントを届けに来たんですよ!早く入りましょうか?」
「あ.......ありがとうございます....!」

ガラッ
「失礼します。プリント届けに来ましたー」

私は忘れていた。

“全部のクラスに転校生来たらしいよ、それも一斉に”

[大文字]「のき.......?」[/大文字]

そして、私が彼と今一緒にいることも忘れてはいけない。

2024/02/11 10:01

なろっこさっきー ID:≫ipB8eroXHA3fE
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