「○○！」
「●●ちゃん！」
これは…この声は！
「クリス！アリー！」
後ろを振り向くと、パーティから抜けてしまったクリスとアリーが居た！
「で、でもなんで？二人は王室と領地に戻されたんでしょ？」
「話は後でするわ！今は戦うわよ！」
「●●ちゃん、クリスちゃん！絶対に倒そうね！」
「わかった！」
さっきの敗北の要因は、恐らく回復担当が居なかった事。私とマイロが少し使えるだけ。だから間に合わずに敗北した。でも今は違う。大事な戦力であるアリーと、重要な回復担当である、クリスが居る。倒れている仲間と、困っている住民達の為にも、何としてもこの戦いに勝ってみせる！
「仲間が増えても結果は変わらないぞ？我の勝利だ！[漢字]隕石[/漢字][ふりがな]ミーティアライト[/ふりがな]！」
巨大な隕石が落下してくる！
[大文字]「避けて！」[/大文字]
私達はジャンプして隕石を避ける。ここには、残念ながら前回のパーティにはなかった物がある。それは───
「魔王だって、[太字]チームワーク[/太字]には勝てないよね」
私は上空から『[漢字]土の銃[/漢字][ふりがな]アース・ガン[/ふりがな]』を放つ。
「これくらいの攻撃は効かないぞ？」
当然魔王は避ける。でもね…
「100回連続切り！」
「なに？うわ───！」
後ろに忍び込んでいたアリーが居る！トドメの一撃を決めた！魔王は消滅した。それと同時に、倒れていた仲間達が復活した。これで世界は平和になるね！
「そう言えば、私達がここに居るのは、こっそり抜け出してきたからだよ」
「後で怒られる気しかしないけど、やっぱり放っておけなくって」
「ありがとう！みんなのお陰で世界は平和になったよ！」
「じゃあ帰ろうにゃ！ボク疲れちゃったにゃ。」
「だね！帰ろっか！」
出口の方に向かって歩き出したその時。辺りは眩しい光に包まれて───やっぱりこの時が来たか、と掠れゆく意識の中で呟いた───