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めろんぱーかーは出来損ないの溺愛症候群らしい。

#3

3話 想い

一応まだ困惑はしているけど、とりあえず塾にはついた。........やっぱり、あの人についていけばよかったかな。.........と、だめだめ。今は、目の前のことに集中しなきゃなんだから....。




「つっかれたぁぁ〜。」
無事授業が終わり、安堵の息をもらす。......このまま、家に帰りたくないな。

「家に帰りたくないんだ〜。じゃあ僕らと暮らす?」
どこからともなくそんな声が聞こえ、思わず後ろに振り向く。
........あの、髪の毛がグレーの人だ。
「はぁ?別に....てかなんでいるの。あなたもあなたの家があるでしょ。帰れば?」
「え〜。帰る家はあっても楽しくないもん〜。」
........は?家あるんでしょ?

「なんなの、あなた。見ててほんっとうに、イライラする。なんで私に構うの、なんで私につきまとうようなことしてくるの。ほんとになに、なに、なんなの!」

............あっ..。やばい、これは。思っていることが全て口に出てしまった。
「そうそう。それ待ってたよ。僕はそっちの方が好き。」
もう無理。我慢できない。
「そっちの方が好き?そっちってなに。前の私がいやだったってこと?なにふざけたこと言ってるの。私とあなたは単なる初対面の他人なのよ!」
「愛情がなく生まれ育った者は、仮面をかぶりつけて生活する力がみなぎるって、ほんとなんだね。」
「はぁ!?私が愛情なしのとりえのない人間だって言いたいの!?はっきりそう言いなさいよ!仮面ってなに?別に私はあれが普通だけど。」
「どう考えてもこっちが素でしょ。仮面の正体は、無理して我慢して相手のために尽くすところ。素は、誰にも邪魔されずに今を楽しむ。」
「うるさいなぁ!私に仮面も素もないの!全て含めて私なの!もうほっといてよ!」

「そっか。じゃあまた、気が向いたらあいに来てね。そこらへんいるから。」

そう行って、グレーの人は去っていった。

ちょっと、すっきりしたかも。

今まで言えなかった本音も、あの人の前ではがんがんでた。

気が向いたら、か。

そんなの、決まってるけどなぁ。

作者メッセージ

こんにちは!作者です!
え待って。これほんとに溺愛系の小説なん...?恋愛小説になりきれなかったファンタジー小説になりそうな予感しかしないんだが。じゃあ、またねっ!

2023/12/02 09:41

なろっこさっきー ID:≫ipB8eroXHA3fE
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