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めろんぱーかーは出来損ないの溺愛症候群らしい。

#1

1話 出来損ないの私

私って

やっぱり

出来損ないなのかな。

「●●?なにやってるの?早く勉強しなさいよ。あんたは出来損ないなんだから出来損ないらしくやりなさいよ。」
ごめんなさい、出来損ないでごめんなさい。でも私なりに一生懸命努力してるの。一生懸命頑張ってるの。少し...少し、褒めてくれてもよくないの...?なに、反抗期?と鼻であざ笑いながら返事をしろ、と圧をかけられた気がする。
「....っ、ごめんなさい。もっと、しっかり勉強しますっ...。」
「ふん。やっぱり出来損ないね。それにくらべて...お姉ちゃんは賢いわよね〜!テストでも毎回1番、高校もトップの進学校。おまけに東大の受験を控えてるなんて〜♡」

.....この、対応の差。慣れているはずだけど、やっぱり心になにかがささる感覚がある。慣れてるの、大丈夫。大丈夫。

すると、お姉ちゃんが学校から帰ってきた。
「お母さん、ただいま。...今日塾だから遅くなるね。」
「あらっ。おかえり〜果歩。ええ。遅くなって構わないわ〜!....とにかく、あんたもさっさと塾行きなさい。」
「....ごめんなさい。すぐ、行きます...。」

そんなに出来損ないなら、今すぐ私を追い出すかなにかすればいいのになぁ。なんならお父さんのところへ返して欲しいくらいなんだけどなぁ。私はお姉ちゃんみたいに勉強が好きなわけでも得意なわけでもないから興味本位で勉学に励むのは無理だと思う。

そう、だ。せっかくのお母さんがいない機会だ。
もう、いっそ楽になっちゃおうか。

私は子供のようなその考えは脳内だけでなく行動へ移すことにした。

今まで楽しいと思えたことはなんだろうか。
今まで嬉しいと思えたことはなんだろうか。
今まで家族と共に楽しく過ごしたのはどれくらいの短い期間だったのだろうか。
死ぬ前に、走馬灯が走るって、このことなんだね。よく、わかった。
勉強になった....よ。

「ごめんね、ばいばい、この世。」

近くにあった廃ビルの屋上からふわりと私は浮いた。

__________つもりだった。


「ねぇ、きみもしかして飛び降りようとしてるの。」


え、なに。私、生きてるの?
「やだなぁ。変な目で見ないでよ。」
「.......なっ.....に....」

「溺愛されたそーな人探してたんだ。...そーだ。
[大文字]ねぇ。僕たちに溺愛されてよ。[/大文字]」


なにを言っているかは、このあとすぐわかることになる...

作者メッセージ

こんにちは!作者です!えーっと。「めろんぱーかーは地味子ちゃんを溺愛したい。」を不定期投稿にしたかわりにこれ出しました!溺愛系もっと書きたいな、と思っていたので、よければ次回からもお読みいただけたら嬉しいです!あとこの小説🐢投稿なのでご了承。早く投稿しろや!って方はコメくれたらします!地味子ちゃんの方も投稿して欲しいと思ってくださってる方はコメお願いします!じゃあ、またねっ!

2023/11/29 20:29

なろっこさっきー ID:≫ipB8eroXHA3fE
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