中一男子の殺人計画
よし。じゃあ、殺人計画を立てよう。まず条件として、俺みたいな中学一年生でもできる方法が望ましい。また、事故死に見せかけられる殺し方が絶対条件だ。こうなると、家庭内で起こりうる事故に見せかけるのが簡単だろう。そして、一つ目の条件も加味すると、殺害の方法は“毒殺”が最適解だ。
さて、いよいよ本格的に計画を立てよう。まず、毒殺には当然毒が必要だ。これに関しては、塩素ガスを利用する。塩素ガスは、塩素系の洗剤と酸性系の洗剤を混ぜれば発生する。「混ぜるな危険」と書いてある洗剤があるのはこのためだ。また、塩素ガスなら家庭内事故にも見せやすい。
塩素ガスで殺すなら、洗剤を使うシチュエーションを考える必要がある。なので、お母さんに頼んで勝にトイレ掃除をするよう言ってもらう。トイレ掃除なら洗剤を使うし、他にも都合が良いところがある。ここで問題なのが、洗剤が塩素系または酸性系でなければ塩素ガスで殺すことが出来ないということだが、幸い家にあるトイレ用洗剤は塩素系だ。
なので、あらかじめ酸性系の洗剤を便器内に入れておく。においで気付かれないよう消臭剤も設置しておく。
トイレ掃除に使う洗剤の濃度を5%とし、使用量を20mlとする。同量の酸性系の洗剤と混ぜると発生する塩素ガスの量は322ml。
そしてトイレの部屋の容積を0.8m×1.6m×2.5m=3.2㎥とすると、30分〜1時間で死亡するのに必要な塩素ガスの量は128ml。つまり、人を殺すには十分な量の塩素ガスを発生させることができる。
ただ、問題なのはすぐには死なないということだ。この塩素ガスの量では勝を部屋に留める必要がある。無論閉じ込めれば良いのだが、それだと事故死に見せるのが困難になる。なので、閉じ込め方に一工夫する。
俺の家のトイレは廊下の右側にある。なので、トイレの部屋のドアと廊下の左側の壁の間に何かを挟み突っ張る。そして、突っ張る物は棚にする。廊下の幅は約90cm。だが、あえて高さ100cmの棚を使う。ただし、四脚の棚だ。その脚を高さが90cmになるように切る。ただし、前の脚は多く切る。そしてそれをトイレの部屋の前に置く。普段は物を後方に集中させるが、勝がトイレ掃除を始めたら全て前に持ってくる。それによって棚が倒れ、閉じ込めることができる。これは事故に見えるかどうか怪しいが、「高さを調節するために脚を切ったら前だけ短くなってしまい、たまたま倒れてしまった」という解釈をすればギリギリセーフだろう。なぜなら、俺がまだ子供だからだ。子供がこんなトリックを思い付くはずがない。そう思われれば俺が殺したとは思われないだろう。
最後に、勝が酸性の洗剤も入れてしまっていたと思わせるために外からトイレの部屋の窓を開け、酸性系の洗剤を置いておく。あらかじめ置いておいても勝なら気にしないかもしれないが、もし酸性系の洗剤を見て酸性系の洗剤のにおいに気付かれたら台無しだからな。
完璧だ…これで勝を殺す!
さて、いよいよ本格的に計画を立てよう。まず、毒殺には当然毒が必要だ。これに関しては、塩素ガスを利用する。塩素ガスは、塩素系の洗剤と酸性系の洗剤を混ぜれば発生する。「混ぜるな危険」と書いてある洗剤があるのはこのためだ。また、塩素ガスなら家庭内事故にも見せやすい。
塩素ガスで殺すなら、洗剤を使うシチュエーションを考える必要がある。なので、お母さんに頼んで勝にトイレ掃除をするよう言ってもらう。トイレ掃除なら洗剤を使うし、他にも都合が良いところがある。ここで問題なのが、洗剤が塩素系または酸性系でなければ塩素ガスで殺すことが出来ないということだが、幸い家にあるトイレ用洗剤は塩素系だ。
なので、あらかじめ酸性系の洗剤を便器内に入れておく。においで気付かれないよう消臭剤も設置しておく。
トイレ掃除に使う洗剤の濃度を5%とし、使用量を20mlとする。同量の酸性系の洗剤と混ぜると発生する塩素ガスの量は322ml。
そしてトイレの部屋の容積を0.8m×1.6m×2.5m=3.2㎥とすると、30分〜1時間で死亡するのに必要な塩素ガスの量は128ml。つまり、人を殺すには十分な量の塩素ガスを発生させることができる。
ただ、問題なのはすぐには死なないということだ。この塩素ガスの量では勝を部屋に留める必要がある。無論閉じ込めれば良いのだが、それだと事故死に見せるのが困難になる。なので、閉じ込め方に一工夫する。
俺の家のトイレは廊下の右側にある。なので、トイレの部屋のドアと廊下の左側の壁の間に何かを挟み突っ張る。そして、突っ張る物は棚にする。廊下の幅は約90cm。だが、あえて高さ100cmの棚を使う。ただし、四脚の棚だ。その脚を高さが90cmになるように切る。ただし、前の脚は多く切る。そしてそれをトイレの部屋の前に置く。普段は物を後方に集中させるが、勝がトイレ掃除を始めたら全て前に持ってくる。それによって棚が倒れ、閉じ込めることができる。これは事故に見えるかどうか怪しいが、「高さを調節するために脚を切ったら前だけ短くなってしまい、たまたま倒れてしまった」という解釈をすればギリギリセーフだろう。なぜなら、俺がまだ子供だからだ。子供がこんなトリックを思い付くはずがない。そう思われれば俺が殺したとは思われないだろう。
最後に、勝が酸性の洗剤も入れてしまっていたと思わせるために外からトイレの部屋の窓を開け、酸性系の洗剤を置いておく。あらかじめ置いておいても勝なら気にしないかもしれないが、もし酸性系の洗剤を見て酸性系の洗剤のにおいに気付かれたら台無しだからな。
完璧だ…これで勝を殺す!
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