ブラックコーヒーに砂糖を添えて。
🤍side
💜「八尋!」
あの約束を交わした場所である時計台で
ずっと泣いていた私の耳には、
今いちばん会いたくて会いたくない人の
声が飛び込んできた。
泣いていたことがバレないように、
服の裾で目を擦ってから振り向く。
🤍「どうしたの……?」
すると莉九の目が、かすかに見開かれた気がした。
泣いてたのバレちゃったかな。
💜「……っあのさ」
🤍「…うん」
💜「今更って思うかもだけど、
俺、酷いことしてた」
🤍「…………」
💜「小2の時、ここで約束したよね」
🤍「…!」
💜「あの約束、俺……っ
守れてないよね……、
六花と付き合って、
八尋のこと見てなかった。
幼馴染なのに」
🤍「……うん」
💜「本当に申し訳なく思ってた、
八尋、ごめん」
🤍「覚えてて……くれてたんだ?」
💜「…もちろんだよ、幼馴染だからね」
あの時に聞いた、懐かしい一言。
変わってないなぁ……
…莉九らしいね。
🤍「ありがと、覚えてくれてて」
💜「当たり前じゃん」
🤍「……私さ」
💜「……俺さ」
2人が同時に話し出そうとした。
莉九の話が聞きたかったから、譲った。
🤍「良いよ、先」
💜「ありがと、俺さ、
八尋からのLINE、ずっと無視してた。
なんて返せば良いのか分かんなくて…
六花もいたし、変な返し方して嫌われたら嫌で…」
なんて優しい人なんだろう。
普通は彼女のことを優先するはずなのに、
私に嫌われることを恐れていたんだ。
莉九の頭の隅には、
ちゃんと私もいたんだね。
──────────────────
💜side
八尋に思っていたことを話せた。
八尋から送られてくるLINEのこと、
本当に何て返せば良いのか分かんなかった。
幼馴染に嫌われるなんて、
辛いでしょ。
八尋からのLINEを無視してた罪悪感、
嫌われるのが怖いことからの恐怖。
弱々しくて頼りない言葉だったけど、
ちゃんと思ってたこと話せた。
そして、八尋の顔を見る。
…………泣かないでよ。
八尋は今、何を思ってるの?
何を想っているの?
ねぇ八尋、
八尋の涙なんて見たくないよ。
あまりにも透明で、
触れたら溶けて消えちゃいそうな涙。
見てるこっちも悲しくなる。
──────────────────
🤍side
気づいたら涙が溢れてた。
目の前に見えるのは、
大好きな人の、心配そうな顔。
それも、だんだんとぼやけていく。
🤍「莉九……」
💜「うん」
🤍「莉九は優しいね、
小さい頃から変わってない。
そういうところが大好きだよ」
莉九の目が見開いて、顔が赤くなって……、
へにゃあって笑顔になった。
🤍「……LINE、困らせちゃってたよね、
ごめんね、気遣いできなくて……」
💜「全然いいよ」
そう言って、LINEの私とのトーク画面を見せてくれた。
💜「こういうところ、変わってないよね。
……小1の頃かな?その時の俺と八尋、
両想いだったよね」
💜「八尋!」
あの約束を交わした場所である時計台で
ずっと泣いていた私の耳には、
今いちばん会いたくて会いたくない人の
声が飛び込んできた。
泣いていたことがバレないように、
服の裾で目を擦ってから振り向く。
🤍「どうしたの……?」
すると莉九の目が、かすかに見開かれた気がした。
泣いてたのバレちゃったかな。
💜「……っあのさ」
🤍「…うん」
💜「今更って思うかもだけど、
俺、酷いことしてた」
🤍「…………」
💜「小2の時、ここで約束したよね」
🤍「…!」
💜「あの約束、俺……っ
守れてないよね……、
六花と付き合って、
八尋のこと見てなかった。
幼馴染なのに」
🤍「……うん」
💜「本当に申し訳なく思ってた、
八尋、ごめん」
🤍「覚えてて……くれてたんだ?」
💜「…もちろんだよ、幼馴染だからね」
あの時に聞いた、懐かしい一言。
変わってないなぁ……
…莉九らしいね。
🤍「ありがと、覚えてくれてて」
💜「当たり前じゃん」
🤍「……私さ」
💜「……俺さ」
2人が同時に話し出そうとした。
莉九の話が聞きたかったから、譲った。
🤍「良いよ、先」
💜「ありがと、俺さ、
八尋からのLINE、ずっと無視してた。
なんて返せば良いのか分かんなくて…
六花もいたし、変な返し方して嫌われたら嫌で…」
なんて優しい人なんだろう。
普通は彼女のことを優先するはずなのに、
私に嫌われることを恐れていたんだ。
莉九の頭の隅には、
ちゃんと私もいたんだね。
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💜side
八尋に思っていたことを話せた。
八尋から送られてくるLINEのこと、
本当に何て返せば良いのか分かんなかった。
幼馴染に嫌われるなんて、
辛いでしょ。
八尋からのLINEを無視してた罪悪感、
嫌われるのが怖いことからの恐怖。
弱々しくて頼りない言葉だったけど、
ちゃんと思ってたこと話せた。
そして、八尋の顔を見る。
…………泣かないでよ。
八尋は今、何を思ってるの?
何を想っているの?
ねぇ八尋、
八尋の涙なんて見たくないよ。
あまりにも透明で、
触れたら溶けて消えちゃいそうな涙。
見てるこっちも悲しくなる。
──────────────────
🤍side
気づいたら涙が溢れてた。
目の前に見えるのは、
大好きな人の、心配そうな顔。
それも、だんだんとぼやけていく。
🤍「莉九……」
💜「うん」
🤍「莉九は優しいね、
小さい頃から変わってない。
そういうところが大好きだよ」
莉九の目が見開いて、顔が赤くなって……、
へにゃあって笑顔になった。
🤍「……LINE、困らせちゃってたよね、
ごめんね、気遣いできなくて……」
💜「全然いいよ」
そう言って、LINEの私とのトーク画面を見せてくれた。
💜「こういうところ、変わってないよね。
……小1の頃かな?その時の俺と八尋、
両想いだったよね」
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