ブラックコーヒーに砂糖を添えて。
🤍side
──────────────────
「ねえ莉九」
「なに?」
「ずっと一緒にいようね」
「もちろんだよ、幼馴染だからね」
──────────────────
7月7日の夜、幾千の星が輝く夜空が見える
時計台で、この会話を交わしたんだ。
まだ私たちが小学2年生の頃。
私も莉九も、ただの純粋な気持ちで、
一緒にいようだなんて、
残酷な約束をしたんだ。
でも私はまだ信じてる。
私が望む関係じゃなくても、
一緒にいれたら良いな、なんて。
莉九は覚えてるかな。
もうそんなこと、恥ずかしくて聞けないけど。
でも、莉九と六花が付き合ってる時点で、
莉九はもう覚えてないよね。
今は六花と一緒にいるんだもんね。
私のことなんか、どうでも良いよね。
そうだよね。
知ってる。
分かってる。
私の頬を流れる涙なんて気にせずに、
スマホに保存してる、莉九と私の写真を見る。
涙が溢れてることなんて気にせずに。
🤍「……あの日、あの時、あの場所で…
約束したことはうそだったの………?」
──────────────────
💜side
六花と付き合ってる俺は、
世界でいちばんの幸せ者だと言っても過言ではない。
たまたま同じ委員会に入った俺たちは、
まるで運命の糸を引いたかのように、
今の関係になったんだ。
でもどこかで、申し訳ない気持ちがある。
7月7日の夜、幾千の星が輝く夜空が見える
時計台で交わしたあの会話。
あの約束。
俺は、あの約束を無視してることになる。
一緒にいようって言われた俺は、
深い意味はないだろうと思って、
幼馴染だからねと返した。
あの頃はまだ、恋とか愛とか、
そういうのが分からなかったから、
軽い返事をしてしまった。
そのことで八尋を傷つけてしまった。
だから、今更だって思うけど、
ちゃんと話したいって思ってる。
六花にもちゃんと説明して、
もうこれ以上、八尋を傷つけさせない。
約束を反故にしてるのは俺の方だから。
毎晩、俺のスマホに送られてくる、
八尋からの想いに向き合わないと。
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「ねえ莉九」
「なに?」
「ずっと一緒にいようね」
「もちろんだよ、幼馴染だからね」
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7月7日の夜、幾千の星が輝く夜空が見える
時計台で、この会話を交わしたんだ。
まだ私たちが小学2年生の頃。
私も莉九も、ただの純粋な気持ちで、
一緒にいようだなんて、
残酷な約束をしたんだ。
でも私はまだ信じてる。
私が望む関係じゃなくても、
一緒にいれたら良いな、なんて。
莉九は覚えてるかな。
もうそんなこと、恥ずかしくて聞けないけど。
でも、莉九と六花が付き合ってる時点で、
莉九はもう覚えてないよね。
今は六花と一緒にいるんだもんね。
私のことなんか、どうでも良いよね。
そうだよね。
知ってる。
分かってる。
私の頬を流れる涙なんて気にせずに、
スマホに保存してる、莉九と私の写真を見る。
涙が溢れてることなんて気にせずに。
🤍「……あの日、あの時、あの場所で…
約束したことはうそだったの………?」
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六花と付き合ってる俺は、
世界でいちばんの幸せ者だと言っても過言ではない。
たまたま同じ委員会に入った俺たちは、
まるで運命の糸を引いたかのように、
今の関係になったんだ。
でもどこかで、申し訳ない気持ちがある。
7月7日の夜、幾千の星が輝く夜空が見える
時計台で交わしたあの会話。
あの約束。
俺は、あの約束を無視してることになる。
一緒にいようって言われた俺は、
深い意味はないだろうと思って、
幼馴染だからねと返した。
あの頃はまだ、恋とか愛とか、
そういうのが分からなかったから、
軽い返事をしてしまった。
そのことで八尋を傷つけてしまった。
だから、今更だって思うけど、
ちゃんと話したいって思ってる。
六花にもちゃんと説明して、
もうこれ以上、八尋を傷つけさせない。
約束を反故にしてるのは俺の方だから。
毎晩、俺のスマホに送られてくる、
八尋からの想いに向き合わないと。
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