君の心に火を灯す。
一刻も早く会場に着かなければ。お母さんも急いでくれて、少し予定より早い、3時15分に会場についた。だが、遅刻には変わりない。できるだけ急いで集合場所に向かった。
やっとの思いで集合場所へ着くと、やはり3人の姿があった。
関 春人「みんな、本当にごめん!おくれちゃった」
佐藤 翼「あ、春人だ。」
小島 海「よし、揃ったね。」
高橋 翔真「じゃあ屋台まわるか。」
関 春人「え?」
思わず声が出てしまった。それほど衝撃的だったのだ。
佐藤 翼「どした、春人」
関 春人「みんな…僕を責めないの?僕、遅刻したんだよ?僕はなんて言われるか覚悟してたのに」
高橋 翔真「いやいや、ちょっとくらい気にしないって!」
小島 海「過ちを許し合えるのが[大文字]親友[/大文字]だろ?」
僕は、この時初めて気付いた。そうか。過ちを犯したら絶対に責められる訳ではない。互いの過失を許すことができる。それが彼らであり、それが親友なんだ。
関春人「そっか…ありがとう!」
佐藤 翼「よし、気を取り直して屋台まわるぞ!」
そこからは楽しい時間だった。全員でたこ焼きを食べたり、翼が射的に挑戦したり、海が祭りくじに5000円使ったり、その他いろんなことをした。
気付けばもう午後6時。
佐藤 翼「あー、俺、そろそろ帰んなきゃだわ。」
小島 海「俺も」
高橋 翔真「俺もー」
関 春人「あ、僕もだ。」
佐藤 翼「よし、じゃあ解散でいいか?」
関 春人「あ、ちょっと待って。」
佐藤 翼「ん?なんだ?」
関 春人「僕、小学校でいじめられてたんだ…だからこそ、中学校に来てから楽しかったし、この夏祭りも楽しかったんだ。だから…本当にみんな、ありがとう。」
小島 海「へへ。なんか、嬉しいな」
高橋 翔真「まあ、春人が楽しかったなら良いんじゃないか?俺らも、楽しかったし。」
佐藤 翼「そうだな。よし、じゃあまた今度!」
全員「じゃあねー!」
人生、幸せなことばかりでないかもしれない。むしろ、幸せな時より苦しい時の方が多いのかもしれない。だとしても。今、この瞬間は確実に幸せだ。
僕が初めて人の心の暖かさを知った日だった。
[中央寄せ]完[/中央寄せ]
やっとの思いで集合場所へ着くと、やはり3人の姿があった。
関 春人「みんな、本当にごめん!おくれちゃった」
佐藤 翼「あ、春人だ。」
小島 海「よし、揃ったね。」
高橋 翔真「じゃあ屋台まわるか。」
関 春人「え?」
思わず声が出てしまった。それほど衝撃的だったのだ。
佐藤 翼「どした、春人」
関 春人「みんな…僕を責めないの?僕、遅刻したんだよ?僕はなんて言われるか覚悟してたのに」
高橋 翔真「いやいや、ちょっとくらい気にしないって!」
小島 海「過ちを許し合えるのが[大文字]親友[/大文字]だろ?」
僕は、この時初めて気付いた。そうか。過ちを犯したら絶対に責められる訳ではない。互いの過失を許すことができる。それが彼らであり、それが親友なんだ。
関春人「そっか…ありがとう!」
佐藤 翼「よし、気を取り直して屋台まわるぞ!」
そこからは楽しい時間だった。全員でたこ焼きを食べたり、翼が射的に挑戦したり、海が祭りくじに5000円使ったり、その他いろんなことをした。
気付けばもう午後6時。
佐藤 翼「あー、俺、そろそろ帰んなきゃだわ。」
小島 海「俺も」
高橋 翔真「俺もー」
関 春人「あ、僕もだ。」
佐藤 翼「よし、じゃあ解散でいいか?」
関 春人「あ、ちょっと待って。」
佐藤 翼「ん?なんだ?」
関 春人「僕、小学校でいじめられてたんだ…だからこそ、中学校に来てから楽しかったし、この夏祭りも楽しかったんだ。だから…本当にみんな、ありがとう。」
小島 海「へへ。なんか、嬉しいな」
高橋 翔真「まあ、春人が楽しかったなら良いんじゃないか?俺らも、楽しかったし。」
佐藤 翼「そうだな。よし、じゃあまた今度!」
全員「じゃあねー!」
人生、幸せなことばかりでないかもしれない。むしろ、幸せな時より苦しい時の方が多いのかもしれない。だとしても。今、この瞬間は確実に幸せだ。
僕が初めて人の心の暖かさを知った日だった。
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