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この小説は実際の出来事、人物とは一切関係ありません。

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君の心に火を灯す。

#6

最終回

一刻も早く会場に着かなければ。お母さんも急いでくれて、少し予定より早い、3時15分に会場についた。だが、遅刻には変わりない。できるだけ急いで集合場所に向かった。
やっとの思いで集合場所へ着くと、やはり3人の姿があった。

関 春人「みんな、本当にごめん!おくれちゃった」

佐藤 翼「あ、春人だ。」

小島 海「よし、揃ったね。」

高橋 翔真「じゃあ屋台まわるか。」

関 春人「え?」

思わず声が出てしまった。それほど衝撃的だったのだ。

佐藤 翼「どした、春人」

関 春人「みんな…僕を責めないの?僕、遅刻したんだよ?僕はなんて言われるか覚悟してたのに」

高橋 翔真「いやいや、ちょっとくらい気にしないって!」

小島 海「過ちを許し合えるのが[大文字]親友[/大文字]だろ?」

僕は、この時初めて気付いた。そうか。過ちを犯したら絶対に責められる訳ではない。互いの過失を許すことができる。それが彼らであり、それが親友なんだ。

関春人「そっか…ありがとう!」

佐藤 翼「よし、気を取り直して屋台まわるぞ!」

そこからは楽しい時間だった。全員でたこ焼きを食べたり、翼が射的に挑戦したり、海が祭りくじに5000円使ったり、その他いろんなことをした。
気付けばもう午後6時。

佐藤 翼「あー、俺、そろそろ帰んなきゃだわ。」

小島 海「俺も」

高橋 翔真「俺もー」

関 春人「あ、僕もだ。」

佐藤 翼「よし、じゃあ解散でいいか?」

関 春人「あ、ちょっと待って。」

佐藤 翼「ん?なんだ?」

関 春人「僕、小学校でいじめられてたんだ…だからこそ、中学校に来てから楽しかったし、この夏祭りも楽しかったんだ。だから…本当にみんな、ありがとう。」

小島 海「へへ。なんか、嬉しいな」

高橋 翔真「まあ、春人が楽しかったなら良いんじゃないか?俺らも、楽しかったし。」

佐藤 翼「そうだな。よし、じゃあまた今度!」

全員「じゃあねー!」

人生、幸せなことばかりでないかもしれない。むしろ、幸せな時より苦しい時の方が多いのかもしれない。だとしても。今、この瞬間は確実に幸せだ。
僕が初めて人の心の暖かさを知った日だった。

[中央寄せ]完[/中央寄せ]

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作者メッセージ

なんとか書き終えました。最後まで読んでくれた人、1話でも読んでくれた人、全員ありがとうございます。物語は展開を考えるのが大変でした。何話も書いてる人はすごいと身をもって感じました。改めてありがとうございました。

2024/04/23 21:37

町田 ID:≫apQQVaYcOBD1w
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