戦いが終わったあと、ケイトは部屋を捜索し始めた。

部屋の痕跡からして、兄が住んでいたと予想できる。

そして机には、日記が置いてあった。


[太字]『ついに部屋がバレてしまった。明日にはどこかに移転しよう』[/太字]

おそらく、書いてある内容からして、レンヤはすでに他の場所にいるのだろう。

「…ウソだろ…もういないのかよ……」

ケイトの旅はまだ終わらないようだ。

一方その頃……

[水平線]

薄暗いガレージの中で、三人の男が話していた。

彼らは[太字]『盗賊』[/太字]

「…今から、[漢字]叩鬼[/漢字][ふりがな]ハタキ[/ふりがな]盗賊団の会議を始める！！」

盗賊団のリーダー、『[漢字]羽柴　汪生[/漢字][ふりがな]ハシバ　オウセイ[/ふりがな]』が声を上げる。

「「よろしくお願いしますッ！！」」

二人の男は軍隊の軍隊のような返事を見せる

一人の男の名は、『[漢字]吉法　贏吉　[/漢字][ふりがな]キッポウ　エイキチ[/ふりがな]』

もう一人の男の名は、「[漢字]竹代　匡斌[/漢字][ふりがな]タケシロ　キョウビン[/ふりがな]」


羽柴は堅い表情で言う。

「今からの任務は[太字]『果実探し』[/太字]」

二人はキョトンとしたような目で聞き返す。
「果実探し……？」

「初めて聞くかもしれないが大丈夫だ……私が情報をまとめておいた。　果実……それは[下線]食べた者の願いを叶える[/下線]……」

「「願いを叶える…！？」」

「俺たちの人生は、正直言って糞だったッ！！　この果実を手に入れて、新しい人生を始めようじゃないか！」

羽柴の熱演に、二人は目の色を変えた。

エイキチは聞く。

「……人生を変えるなんて最高じゃねェか！　で……それってどこにあるんだ？」

「……具体的な場所は分からないが、[太字]山[/太字]にある！！」

答えはあまりにもザックリとしていた。