鈍感ヒロイン好かれすぎ
稲瀬dis
●●さんが居なくなってから俺の心はどこか穴ができたみたいで、●●さんは俺の大切な存在なのだと実感した。
それからだった。俺は落ち込んでいた。そしたらいつしかの●●さんの声を思い出した
《落ち込んでばっかりじゃ、楽しくないんだからねー?ほら、笑顔!(ニコッ》
俺のテストの点数が悪く、母親に怒られた時、そのことを●●さんに言ったら言ってくれた言葉。
「俺も、変わらなきゃな......」
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ジャキンっ
「視界広っ......」
《ねー、稲瀬くん。その前髪邪魔じゃないの?綺麗な髪だし....ほら、稲瀬くんかっこいいんだからさ?》
俺の前髪を掴んで、俺の目を見て、そしたらパラパラと落ちていく前髪。
「っ.....ぐ"っ...ふっ.....●●、さん.....」
もう居ないのに、もう叶わないのに、なんで胸が痛いんだよっ......
髪を切って、眼鏡からコンタクトに変えて、肌も、髪もちゃんとケアして、
いつ、●●さんに会えるか分からないんだから。
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それから4ヶ月後、俺は梟谷学園に入学した。
少しの期待を膨らまして、まぁ、見事にいなかったわけだけど......
それから一年経っても●●さんのことが忘れられなくて、何回、何十回、何百回告白されても、俺は肯定はしない。
「こんなに俺一途なんだ......」
恋なんて幼稚園、小学校低学年で全て終わってしまったからわからなかった。
クラス、見に行こ
クラス表の前にはそんなに人はいなかった。
あの頃から変わってない、少し学校に行くには早い電車の時間で行ってるからだろうか。
その電車の時間で行っているのは、まだ、もしかしたら●●さんと会えるかもしれないという小さな期待を持っているから
すなわち、まだまだ未練たっぷりだ
稲瀬春樹....稲瀬春樹....あっ、あった。3組だ。
まぁ、今年も「●●○○」●●さんの文字を探す。
●●、○○、●●○○.....●●....
「.....あ、あった、」
なんで、ある、いやいや、同名かも知れないし......いやでも、前に教えてもらった漢字と全く同じ.......
「もしかしてほんとに.......」
●●さんが帰ってきたのかもしれない。
ずっと、ずっと願ってた。●●さん、一回でもいいから会いたいです。嫌っててもいいから、と
というか、同じ学年だったの知らなかったな.....
「どうか、本物でありますように」
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