文字サイズ変更

狐になれる狐坂さん(達)

#4

3.5話

 学校が終わり、狐坂さんと帰ることになった。クラスでは狐坂さんと帰るために大量の人が狐坂さんの席の近くにいた。
「私、今日ね。岩森くんと帰るんだ。」
帰れなくて悲しくなった周りの子達は「なんで?」「あんなやつのどこがいいの?」などなど僕の悪口を言いまくっていた。
「ごめんね。でも私、まだ根に持ってるんだ。」
意味が深そうに彼女が喋った。根に持っているのは多分昨日のことだろう。
「挨拶でこんなに変わるのか…」
クラスメイト達が嘆いた。本当に根に持っているのは昨日のことで、勘違いしているのは朝の挨拶についてなのだろう。
 僕はそのまま彼女と一緒に学校を出た。すると、後ろから大爆走してくる気配がした。
「初九ぅーーーーーーー!」
振り向くと違うクラスの[漢字]狐坂佐七[/漢字][ふりがな]こさかさしち[/ふりがな]君がいた。そういやこの二人は兄弟だったのか。
「お兄ちゃん何ぃー?」
少しでれっとした感じで返事をした。
「お兄ちゃんっ!初九がこんなメガネが本体みたいなやつと歩いていたから心配で心配で。だから走ってきた。あと、俺はいつものクールな方が好きだぞっ!」
どんな兄かと思えばただのシスコン兄貴だった。シスコン兄貴は狐坂さんと似て顔立ちがとても整っていた。さらに茶色い髪の毛は清潔感があった。
「[小文字]ちょっとお兄ちゃん!?今外なんだけど?[/小文字]」
顔を近づけて狐坂さんが言った。
「さあ、早く帰りましょ?」
この人はシスコンでなければ、とてもモテていただろう。何か勿体無い気がした。狐坂さんとその兄を出会って、今から行く狐坂さん家にはどんな人がいるのか怖くなってきた。僕は周りの視線に殺されそうになりながらも彼女の家へ向かった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

今回は次回と前回の間の話を書きました。次回であらすじに追いつきたい…。
この回では兄を登場させましたっ!一人っ子の私に欲しかったお兄ちゃんです。別にシスコンが欲しかったと言うわけではありませんからね?

2024/02/23 22:48

果無 ID:≫.12K78AqIZmKY
続きを執筆
小説を編集
/ 6

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL