文字サイズ変更

狐になれる狐坂さん(達)

#6

5話目的とは一体?

「ご両親は?」
僕がもう一度聞く。しかし、誰からも返答が来ない。すると、楽一さんが喋り出した。
「俺たち兄弟の話について今から教えてあげる。幸仁くん。君は妖狐って信じるかい?」
そう聞かれ、僕は黙り込んでしまう。流れ的には「信じますよ〜」と言わなければいけないのだが、僕の本心は「んなのいるわけないですよ?」というものなのだ。どうすればいいのかわからないそんな状態だった。
「まあ、そうだよね。実際信じるものは少ない。けど、存在するんだよ。そして、俺たち狐坂家は全員妖狐と人間の子供なんだ。信じないと思うけど、君は見てしまっただろ?初九が狐から人間になるところ。本当に俺たちは妖狐と人間のハーフなんだ。」
信じたくないけど、信じるしかない。僕は目にしてしまったのだから。
「わかりました。」
「そして両親は……父は黄泉の国で働いていて、母は…行方不明なんだ。」
「え。」
絶句してしまった。ということは二人とも死んでいるということなのではないか?
「ああ、父は生きてるよ?妖狐だからね」
「あ、そうだったんですか。よかった。」
「でも、母は生きてるかわかんないんだ。俺たちはね、この世界にいる母を探しにここに降りてきたんだ。母を見つけて連れて帰って普通の生活を送りたいんだ。母がいて、父がいて、子供がいる。そんな生活をね。」
僕は何も言えなくなった。切なくなったこともあるが、適当なことを言って今この雰囲気を壊すことができなかった。
「そうだ。俺たちの正体を君は知っているんだ。だから、手伝ってくれよ?俺たちと一緒に母探しを」
一瞬迷ってしまった。結構なリスクがあるだろう。けど、助けてあげたい。その二つの考えがぶつかってしまった。
「わかりました。手伝います。」
しかし、助けてあげたいという気持ちが僕の中で勝ってしまった。
「ありがとう。助かるよ。」
彼はそういうと真剣な顔つきが柔らかくなった。

作者メッセージ

短めです。一個前ので疲れました。そうそう一個前のは間違えたやつを投稿してしまったので、もう一度書き直して投稿しました。もし、内容がわからないとなったら、一個前のを見てください。

2024/02/25 19:31

果無 ID:≫.42H1UrwvXyBE
続きを執筆
小説を編集
/ 6

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL