好きな子は恋心をわかってない!
青坂side
あの後、呆然としていると、通りかかった先生に手伝いを強いられた。
先生「ありがとな」
段ボールを運びつつ答える。重い。
青坂「いえ…」
先生「そういえば、なんであんなところにいたんだ?」
青坂「えっ、いっ、いえ…、特に、何も…」
先生「そうか…?」
ここでいいぞ、と指定された場所に、段ボールを置く。ドスッ、と音がなった。重かったことがよく伝わってくれた思う。
先生「?なんか、左頬赤くないか?」
青坂「えっ、そっ、そうですか?」
先生「どうした?」
青坂「えっ、え〜と、ぶ、ぶつけちゃって…」
女子に殴られましたなんて言えない。
先生「そうか…保健室行っといたらどうだ?」
青坂「え、いえ、」
先生「先生もな、昔はバスケ部でな、怪我は沢山したから知ってる。小さい怪我も放っておくと悪化するぞ。ちなみに、俺の経験的にはそれは悪化するやつだ。怪我に対し、適切な処置を学ぶことも学生の義務だ。」
あかん。長くなる。
青坂「あ、ありがとうございます…保健室行ってきます。」
先生「うん、そうしとけ。」
青坂「は、はい。では…」
先生「青坂。」
青坂「はいっ、?」
先生「瑠璃岡と最近仲いいな?」
青坂「は、はい。」
まずい。理由を聞かれたらどうしよう。片思いが叶ったけど瑠璃岡さんは恋心をわかってません〜なんて言えん!!!
先生「何かあったら相談しろよ。」
先生「頑張れな。」
先生はぽんと肩を叩いて、行ってしまった。今朝からなんだか、僕は思考が置いてけぼりだ。なんかつかれたな。まだ朝なのに。こんなに疲れるなら朝いつも通りこれば良かった。早起きは三文の得なんて嘘じゃないか。得なんてなかった。いや、朝のニュースの特集で好きな小説の新情報を見れたのは良かったな。はぁ、
保健室にて
青坂「失礼します」
先生「あら、青坂くん。」
青坂「えっと、頬を、ぶつけてしまって…?」
先生「あら、そう。ちょっとまってね。」
保健室の名簿に『青坂冬谷』と書いた。保健室の先生が、氷袋を持ってきてくれた。
青坂「ありがとうございます、…」
先生「いいえ。で?誰に殴られたの?」
…え?
青坂「……え?…なんでわかったんですか、?」
先生「いやぁ、女の勘ってやつ?青坂くん、そんなにおっちょこちょいでも無いし。で?誰?色恋沙汰??きゃー!」
青坂「なんか、楽しそうですね…?」
こんな先生だったっけ?ほっぺを冷やしつつ思う。
青坂「えっと、知らない女子に。多分同学年なんですけど。理由はわかんないです。」
先生「あら、そう。その子力が強いのね。」
どんな人だったっけ。そういえば、いつも瑠璃岡さんの隣にいたような。
十分冷やしてから、でもチャイムがなる二十分前に、お礼をいって保健室を出た。
あの後、呆然としていると、通りかかった先生に手伝いを強いられた。
先生「ありがとな」
段ボールを運びつつ答える。重い。
青坂「いえ…」
先生「そういえば、なんであんなところにいたんだ?」
青坂「えっ、いっ、いえ…、特に、何も…」
先生「そうか…?」
ここでいいぞ、と指定された場所に、段ボールを置く。ドスッ、と音がなった。重かったことがよく伝わってくれた思う。
先生「?なんか、左頬赤くないか?」
青坂「えっ、そっ、そうですか?」
先生「どうした?」
青坂「えっ、え〜と、ぶ、ぶつけちゃって…」
女子に殴られましたなんて言えない。
先生「そうか…保健室行っといたらどうだ?」
青坂「え、いえ、」
先生「先生もな、昔はバスケ部でな、怪我は沢山したから知ってる。小さい怪我も放っておくと悪化するぞ。ちなみに、俺の経験的にはそれは悪化するやつだ。怪我に対し、適切な処置を学ぶことも学生の義務だ。」
あかん。長くなる。
青坂「あ、ありがとうございます…保健室行ってきます。」
先生「うん、そうしとけ。」
青坂「は、はい。では…」
先生「青坂。」
青坂「はいっ、?」
先生「瑠璃岡と最近仲いいな?」
青坂「は、はい。」
まずい。理由を聞かれたらどうしよう。片思いが叶ったけど瑠璃岡さんは恋心をわかってません〜なんて言えん!!!
先生「何かあったら相談しろよ。」
先生「頑張れな。」
先生はぽんと肩を叩いて、行ってしまった。今朝からなんだか、僕は思考が置いてけぼりだ。なんかつかれたな。まだ朝なのに。こんなに疲れるなら朝いつも通りこれば良かった。早起きは三文の得なんて嘘じゃないか。得なんてなかった。いや、朝のニュースの特集で好きな小説の新情報を見れたのは良かったな。はぁ、
保健室にて
青坂「失礼します」
先生「あら、青坂くん。」
青坂「えっと、頬を、ぶつけてしまって…?」
先生「あら、そう。ちょっとまってね。」
保健室の名簿に『青坂冬谷』と書いた。保健室の先生が、氷袋を持ってきてくれた。
青坂「ありがとうございます、…」
先生「いいえ。で?誰に殴られたの?」
…え?
青坂「……え?…なんでわかったんですか、?」
先生「いやぁ、女の勘ってやつ?青坂くん、そんなにおっちょこちょいでも無いし。で?誰?色恋沙汰??きゃー!」
青坂「なんか、楽しそうですね…?」
こんな先生だったっけ?ほっぺを冷やしつつ思う。
青坂「えっと、知らない女子に。多分同学年なんですけど。理由はわかんないです。」
先生「あら、そう。その子力が強いのね。」
どんな人だったっけ。そういえば、いつも瑠璃岡さんの隣にいたような。
十分冷やしてから、でもチャイムがなる二十分前に、お礼をいって保健室を出た。
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