青坂side
教室に行く途中、トイレから出てくる瑠璃岡さんを見た。
瑠璃岡「[小文字]………ぁ、[/小文字]」
青坂「あ、る、瑠璃岡さん、おはよう。」
瑠璃岡さんはこっちを見なかった。
青坂「？」
瑠璃岡「[小文字]ぉ、おはよっ…[/小文字]」
瑠璃岡さんは、なんだか、困惑したような、悲しい顔をして、行ってしまった。どうしたんだろう。
ひとまず教室へ向かった。

教室のドアを開けて、驚いた。全員こちらを見たからだ。それよりも驚いたのが、僕の友達が怒っていたからだ。
晴崎「青坂…………」
桜井「青坂くん、」
吉永「…………ァ、」
青坂「えっと…、おはよ、う。何事…？」
教室は恐ろしい程静まり返っていた。
クラスメート「………お前さ、浮気しようとしたんだろ？」
青坂「………？」
クラスメート「ほら、茶川、だっけ。あいつがお前に告られた、彼女がいるのに信じられない、私の友達は大事にされてないっ、て。」
青坂「え？そんなこと、」
ないよ。と言おうとしたとき、晴崎が、叫んだ。
晴崎「青坂はそんなことしねえよ！」
青坂「晴崎？」
桜井「彼が彼女のことをずっと想い続けてたのは見てたもの」
吉永「………っ、そうだよ。」
え？え？え？え？え？状況が飲み込めん。なんで？そんな噂が？？
晴崎「こいつは、良いやつなんだよ。そんなことしない。人を故意に傷つけたりしない。」
桜井「そうよそうよ、あま～い二人の恋物語聞く！？」
吉永「ソレは言うなよ。」
青坂「えっと…？」
ｶﾞﾗｯ
そこに来たのは、

茶川「青坂くん。」

茶川さんと、

瑠璃岡「青坂くん……」

瑠璃岡さんだった。