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異世界から帰ってきたら、最強になったことに気づいてしまいました。

#90

第六章『荒れ狂う神様』八話「NAME」

海渡『俺はあのいつもの生活が幸せなんだよ。』


飛んでいる人『…そうか。先ほどあった生活には不満が。』

海渡『僕は今までの生活が素敵だと思ってる。人それぞれでしょ?感じ方って。』

その時だ。突然、飛んでいる人が俺に向かって魔法を放った。俺はすぐに避けた。危ないなぁ…と思いつつも、飛んでいる人が話し始めた。

飛んでいる人『せっかくいい幸せを見せてやったというのに!!何故君はその幸せを捨てる!!何故だ!!』

…少し荒ぶっているようだ。大きな声で近所迷惑だろう。そろそろ優やお母さんが来てもいい頃だが、幻覚だったのか来ない。…まるで何かを見せられていたようだ。あの人の幸せというものを。

それにしても不思議なものだ。今じゃこうやって目の前で魔法を見ることができた。さっきの平凡とした生活とは大違いだ。…やはり俺は普通に戻ることはできないのだ。

海渡『何度でもいうよ。俺は魔法や女神たちがいる生活の方が幸せで素敵なんだよ。別に君の思っているその幸せというものは求めていないし認める気がしない。』

海渡『さあ質問に答えてもらおうか。君の名は?そして、俺にかけた魔法というのは何か。』

飛んでいる人『…我も何度も言おう。君に答える必要性はない。名前も、年齢も性別も、性格も。全ては我のために行なっていることなのだ。』

…やはり答える気はないか…。そっちはそっちで頑固だなぁ。面倒くさい。力ずくで答えさせることができてももし魔法で魔法を制御できるのならばこちらが不利な状況だ。どんな魔法を習得しているのかは不明だが、もし厄介な魔法を使われたら、負けてしまう可能性がある。

どうすればいいんだ。…でもこれは一つの可能性を信じるしかないのだ。絶対に答えさせる方法などないのだ。永遠と。

…いや待てよ。これは魔法で強制的に言わせればいいのでは…?…でも魔法を跳ね返されたらそれはそれで完全に負けるであろう。

…仕方がない。力ずくは一旦やめにしておこう。

海渡『何故俺に近づいた?』

飛んでいる人『…我は君の実力を深く知り、理解した。君は最強だ。我の手に及ぶかもどうか…。』

飛んでいる人『だからこそ、その[太字][大文字]その最強を超えるのは、この最強[/大文字][/太字]なのだ。』

…俺のことをまるで前から身近で見てきたような言い方だなぁ…。俺は不信感を感じたのでこう言った。

海渡『…俺は最強じゃない。俺はただ魔法が使えるようになった人間で、特別な力を持っているわけじゃないよ。』



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作者メッセージ

読んでいただきありがとうございます…!
続きもよろしくお願いします…!

2024/02/23 22:56

縺薙≠繧九s ID:≫95W8biv8iH20g
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