異世界から帰ってきたら、最強になったことに気づいてしまいました。
寝る準備をしていると、いろいろとあの言葉について考えてしまった。
優はもしかして何者かに言わされている…?でも異世界から元の世界にわざわざ来て、優に言わせる魔法をかけるって、少し面倒じゃないか…?とは言っても、異世界から言わせるっていうのも、かなり難しいことだ。"上級魔物"や、"上級者"しか使えないのではないか…。
…上級魔物、上級者の話はまだだったな。
まず上級魔物について話す。基本的には、異世界の化物、モンスターの中で特に強い魔物だ。魔物は、初級魔物、中級魔物、そして上級魔物。ざっくり分けられているが、中級魔物と上級魔物は差が大幅に開いている。だから上級魔物はあまりいなく、倒したらラッキー程度にいる。
上級者は、魔物を倒す者。これも初級者、中級者、上級者とわかれている。俺は異世界生まれじゃないし、なんならこの世界で生まれた。だから、初級にも、中級にも、上級にも入れない。ただの人間ってわけだ。異世界には人間はいないけどなw
でも俺はレベル的には…中級者程度だろう。手を進めていると、急に裕太と颯太が枕投げを始めた。それにあかりがため息をつく。そして健二が止めてくれた。はあ、しっかりやれよ、と思った。
そして布団の準備ができると、みんなが布団の中に入り始めた。
あかり『そろそろ寝ないとね、もう9時半。寝ないと。』
颯太『ちょっと待ってよ。親に連絡しないと、迷惑かけちゃうよ。』
裕太『それなら安心して。もう全員の親にした。』
颯太『よかった〜、ありがと。』
みんなが喋っている。俺は枕を抱きしめる。ああ、いつもこんなふうでいいのになと思う。布団はふかふかだ。失礼だが、家とは違う。
でもそんな時だった。楽しかった時は、あっという間に過ぎた。
【こっちへおいで。】
!?
声がした。今、声がした。
だが、みんなは気にしてないのか、聞こえてないのか、まだ喋っている。
そして裕太が俺の異変に気づいたのか、話しかけてくる。
裕太『おい海渡。どうした?そんな驚いた表情してさ。』
裕太は完全に気がついていなさそうだ。
海渡『ちょっとお手洗い行ってくる。』
裕太『オッケー』
おかしい、何かがおかしい。
【こっちだよ、こっち。】
っ…?また声だ。
【ほら、玄関の前においで。ねえ。】
体が吸い込まれるように、いや、行きたかったのかもしれない、俺は玄関の前に行った。
【君が、約束を破ったせいだよ。】
その瞬間、玄関のドアから複数の手が伸び、俺を掴んだ。
俺はすぐに手を切った。俺を掴んだ手は離れたが、切られた手は徐々に回復していく。こいつ、この世界の奴ではないな?
まだみんなは気づいていない。よし、騒ぎにならないようにさっさと対処しなければ…
【君は、異世界で魔王を倒した人間だねぇ?】
海渡『…は…?』
なんで知っている…!?だが、そういう発言をするということは、すぐに異世界にいる魔物か生き物ということがわかった。喋れる魔物だって沢山いる。勿論、この世界の言葉だって、覚えればあとは忘れない。魔物は記憶力が高い。
【今日を、君の最期にしてあげるよ。】
随分とやるきだな。相手は手を伸ばしてきた。
相手の手は厄介だ。切っても切っても回復できるということがさっき分かった。だから、もう二度と手を動かせないように、止める。
海渡『[漢字]施錠[/漢字][ふりがな]ロック[/ふりがな]』
俺は生活魔法の施錠で、相手の手を使えないようにした。
【…はっ、酷いじゃないか。】
海渡『酷いのはお前だ。』
【よく聞け、今アリルエル様は、至高の食物を探している。究極の美味、だっけなあ。あたしはそれを探してるんだよっ!】
アリルエルという方は、上級者の一人だ。最強とは言えないが、上級者のため、強いだろう。勿論上級者も少ない。
【あたしが見つければ、魔物でも、究極の美味を見つけたら、許される!あたしはとにかく上級者に認められて、上級者の味方になり…いつかは…はっはっ。】
やばいこと企んでそうだ。だがなんでここを当てにしたのか。くだらん。
海渡『…そんな上級者を困らせようとする君には、魔法をかける。』
海渡『魔物で生まれて悪かったね。』
海渡『[漢字]地獄への招待状[/漢字][ふりがな]ヘルズクレスト[/ふりがな]』
優はもしかして何者かに言わされている…?でも異世界から元の世界にわざわざ来て、優に言わせる魔法をかけるって、少し面倒じゃないか…?とは言っても、異世界から言わせるっていうのも、かなり難しいことだ。"上級魔物"や、"上級者"しか使えないのではないか…。
…上級魔物、上級者の話はまだだったな。
まず上級魔物について話す。基本的には、異世界の化物、モンスターの中で特に強い魔物だ。魔物は、初級魔物、中級魔物、そして上級魔物。ざっくり分けられているが、中級魔物と上級魔物は差が大幅に開いている。だから上級魔物はあまりいなく、倒したらラッキー程度にいる。
上級者は、魔物を倒す者。これも初級者、中級者、上級者とわかれている。俺は異世界生まれじゃないし、なんならこの世界で生まれた。だから、初級にも、中級にも、上級にも入れない。ただの人間ってわけだ。異世界には人間はいないけどなw
でも俺はレベル的には…中級者程度だろう。手を進めていると、急に裕太と颯太が枕投げを始めた。それにあかりがため息をつく。そして健二が止めてくれた。はあ、しっかりやれよ、と思った。
そして布団の準備ができると、みんなが布団の中に入り始めた。
あかり『そろそろ寝ないとね、もう9時半。寝ないと。』
颯太『ちょっと待ってよ。親に連絡しないと、迷惑かけちゃうよ。』
裕太『それなら安心して。もう全員の親にした。』
颯太『よかった〜、ありがと。』
みんなが喋っている。俺は枕を抱きしめる。ああ、いつもこんなふうでいいのになと思う。布団はふかふかだ。失礼だが、家とは違う。
でもそんな時だった。楽しかった時は、あっという間に過ぎた。
【こっちへおいで。】
!?
声がした。今、声がした。
だが、みんなは気にしてないのか、聞こえてないのか、まだ喋っている。
そして裕太が俺の異変に気づいたのか、話しかけてくる。
裕太『おい海渡。どうした?そんな驚いた表情してさ。』
裕太は完全に気がついていなさそうだ。
海渡『ちょっとお手洗い行ってくる。』
裕太『オッケー』
おかしい、何かがおかしい。
【こっちだよ、こっち。】
っ…?また声だ。
【ほら、玄関の前においで。ねえ。】
体が吸い込まれるように、いや、行きたかったのかもしれない、俺は玄関の前に行った。
【君が、約束を破ったせいだよ。】
その瞬間、玄関のドアから複数の手が伸び、俺を掴んだ。
俺はすぐに手を切った。俺を掴んだ手は離れたが、切られた手は徐々に回復していく。こいつ、この世界の奴ではないな?
まだみんなは気づいていない。よし、騒ぎにならないようにさっさと対処しなければ…
【君は、異世界で魔王を倒した人間だねぇ?】
海渡『…は…?』
なんで知っている…!?だが、そういう発言をするということは、すぐに異世界にいる魔物か生き物ということがわかった。喋れる魔物だって沢山いる。勿論、この世界の言葉だって、覚えればあとは忘れない。魔物は記憶力が高い。
【今日を、君の最期にしてあげるよ。】
随分とやるきだな。相手は手を伸ばしてきた。
相手の手は厄介だ。切っても切っても回復できるということがさっき分かった。だから、もう二度と手を動かせないように、止める。
海渡『[漢字]施錠[/漢字][ふりがな]ロック[/ふりがな]』
俺は生活魔法の施錠で、相手の手を使えないようにした。
【…はっ、酷いじゃないか。】
海渡『酷いのはお前だ。』
【よく聞け、今アリルエル様は、至高の食物を探している。究極の美味、だっけなあ。あたしはそれを探してるんだよっ!】
アリルエルという方は、上級者の一人だ。最強とは言えないが、上級者のため、強いだろう。勿論上級者も少ない。
【あたしが見つければ、魔物でも、究極の美味を見つけたら、許される!あたしはとにかく上級者に認められて、上級者の味方になり…いつかは…はっはっ。】
やばいこと企んでそうだ。だがなんでここを当てにしたのか。くだらん。
海渡『…そんな上級者を困らせようとする君には、魔法をかける。』
海渡『魔物で生まれて悪かったね。』
海渡『[漢字]地獄への招待状[/漢字][ふりがな]ヘルズクレスト[/ふりがな]』
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