お互い「だけを忘れた」2人の物語
咲希「嘘…!?そんなの、って」
涼太「何で忘れたんだ…?きっかけは…」
咲希「そんなの、事故じゃないの!?」
涼太「そう、だよな…」
咲希「どうして、忘れるの!?あんなに幸せそうで…!」
涼太「…っ、とにかく呼ぶぞ!」
咲希「…え…っ?」
涼太「忘れていても、会って顔を見れば思い出すかもだろ?」
咲希「そ、そうだよね…!私、呼んでくる!」
涼太「俺も、蒼汰を呼んでくるから…!」
??「それは、辞めて貰えると嬉しいのだけど」
咲希&涼太「え…っ?」
涼太「あ…、蒼汰の…おかあ、さん…」
咲希「葵の…お、お父さんまで…?」
蒼汰母「たまたま聞いてしまったの。ごめんなさいね?そのつもりはなくって」
柔らかく微笑む。
葵父「家の前で騒がないでくれるか?今は忙しいんだ」
険しい顔。怒っている。
咲希「す、すみません。でも、辞めろと言うのは…?」
涼太「そうです。どうして…」
葵父「引っ越しの準備があるんだ。早く帰ってこいと言ったのにどうして友達がいるんだい?」
咲希「それ、は…っ」
葵のお父さんって、こんなに怖い人だった…?
もっと、柔らかい人だったのに…
蒼汰母「申し訳ないわね。記憶の話は知っているのだけれど…」
涼太「そうですか。お家の前ですみません」
…冷ややかな目。まるで、慈悲がないな
こんな人だったか?
涼太「おい。一旦帰るぞ」
咲希「えっ…?!」
涼太「すみません。何とかしてあげたいと思い…勝手なことを」
葵父「本当にな。もう引っ越すんだからどうでも良いだろう。諦めろ。」
涼太「はい、すみません。僕らは帰ります」
咲希「ちょっと!!何でよっ?」
涼太「あの様子を見て何か良い未来が少しでも見えたか?ないだろ、そんなの」
咲希「それはそうだけど、あと2週間しかないんだよ!?」
涼太「学校の前で集合だ。連れてこいよ」
咲希「…っ、うん!」
葵「はぁ…咲希、どうしたんだろ…」
相変わらず、碧井蒼汰くんは見つからないし…
蒼汰「…何だよ涼太のやつ…」
変わらず、倉本葵は見つからない…幼馴染って事なら、家が近いはず…探してみるか?
ドンッ…
葵「あ、すみません!!」
蒼汰「あ、いや、こっちも前見てなかったので。すみません」
葵「私もです。ごめんなさいっ」
蒼汰「いや、良いんです。…あれ、靴箱、こっちなんですか?」
葵「あ、はい!もしかして、同じ学年…?」
蒼汰「そうかも。知らなかった…縁ですね」
葵「…!…そうだね!」
蒼汰「それじゃ、また」
葵「うん、またね!今度はもっとお話しようねー!」
咲希「あっ、葵!!」
葵「え、咲希?わ、忘れ物?そんなに急いで」
咲希「ちが…って、あ…っ!!」
蒼汰「え、涼太?帰ったんじゃ…」
涼太「おい、お前…っ」
咲希と涼太は目を合わせた。
((何で一緒に…!?))
涼太「何で忘れたんだ…?きっかけは…」
咲希「そんなの、事故じゃないの!?」
涼太「そう、だよな…」
咲希「どうして、忘れるの!?あんなに幸せそうで…!」
涼太「…っ、とにかく呼ぶぞ!」
咲希「…え…っ?」
涼太「忘れていても、会って顔を見れば思い出すかもだろ?」
咲希「そ、そうだよね…!私、呼んでくる!」
涼太「俺も、蒼汰を呼んでくるから…!」
??「それは、辞めて貰えると嬉しいのだけど」
咲希&涼太「え…っ?」
涼太「あ…、蒼汰の…おかあ、さん…」
咲希「葵の…お、お父さんまで…?」
蒼汰母「たまたま聞いてしまったの。ごめんなさいね?そのつもりはなくって」
柔らかく微笑む。
葵父「家の前で騒がないでくれるか?今は忙しいんだ」
険しい顔。怒っている。
咲希「す、すみません。でも、辞めろと言うのは…?」
涼太「そうです。どうして…」
葵父「引っ越しの準備があるんだ。早く帰ってこいと言ったのにどうして友達がいるんだい?」
咲希「それ、は…っ」
葵のお父さんって、こんなに怖い人だった…?
もっと、柔らかい人だったのに…
蒼汰母「申し訳ないわね。記憶の話は知っているのだけれど…」
涼太「そうですか。お家の前ですみません」
…冷ややかな目。まるで、慈悲がないな
こんな人だったか?
涼太「おい。一旦帰るぞ」
咲希「えっ…?!」
涼太「すみません。何とかしてあげたいと思い…勝手なことを」
葵父「本当にな。もう引っ越すんだからどうでも良いだろう。諦めろ。」
涼太「はい、すみません。僕らは帰ります」
咲希「ちょっと!!何でよっ?」
涼太「あの様子を見て何か良い未来が少しでも見えたか?ないだろ、そんなの」
咲希「それはそうだけど、あと2週間しかないんだよ!?」
涼太「学校の前で集合だ。連れてこいよ」
咲希「…っ、うん!」
葵「はぁ…咲希、どうしたんだろ…」
相変わらず、碧井蒼汰くんは見つからないし…
蒼汰「…何だよ涼太のやつ…」
変わらず、倉本葵は見つからない…幼馴染って事なら、家が近いはず…探してみるか?
ドンッ…
葵「あ、すみません!!」
蒼汰「あ、いや、こっちも前見てなかったので。すみません」
葵「私もです。ごめんなさいっ」
蒼汰「いや、良いんです。…あれ、靴箱、こっちなんですか?」
葵「あ、はい!もしかして、同じ学年…?」
蒼汰「そうかも。知らなかった…縁ですね」
葵「…!…そうだね!」
蒼汰「それじゃ、また」
葵「うん、またね!今度はもっとお話しようねー!」
咲希「あっ、葵!!」
葵「え、咲希?わ、忘れ物?そんなに急いで」
咲希「ちが…って、あ…っ!!」
蒼汰「え、涼太?帰ったんじゃ…」
涼太「おい、お前…っ」
咲希と涼太は目を合わせた。
((何で一緒に…!?))